講義レポート

個人のやりたいことを社内起業する方法

「社内起業学」講義レポート

こんにちは、「社内起業学」キュレーターの小酒です。社内起業学では、多種多様な業種・職種から社内起業を目指すメンバーが集まり、熱い議論が繰り広げられています。これまでに1期、2期が終了し、現在3期に向けて準備を進めています。

1期では、ある程度自分の企画がイメージできているメンバーが集まりました。2期は、すでにプロジェクトを始めている人、自分の企画書を書き始めた人、なんとなくやりたいことはあるけれどどこから手をつければいいのかという人、仕事もバラバラなら自分のいるステージもバラバラというところからのスタートでした。ちなみに2期メンバーの業界は、食品、化学、オフィス家具、広告、化粧品など、職種も研究職、販売促進、デザイナーなど文系理系を問わず集まりました。

個人のやりたいことを社内起業する方法

講義では、第1回目に社内起業と起業との違いやメリットデメリットを理解した後、2回目以降は、自分のやりたいことを可視化して発表してもらいます。与えられるのは1週間という短い期間ですが、それぞれのベストをつくして資料をつくってきてくれました。そして授業では5分程度でプレゼンをしてもらいます。

背景が異なるメンバーですが、発表を通じて共通項が見えてきます。まず、そもそも所属する企業がどんな問題を抱えているのか、中期目標などはなぜそこに落とし込まれているのか、ということ。社内起業では「会社が取り組む意義」ということがとても重要になってきます。事業とはまったく違うように見える個人のやりたいことと、事業との接点を全員の経験・視点をフル活用して探っていきます。ここで「会社でやるのは絶対無理」と思っていた人の固定概念が徐々に崩れて、目の前が明るくなっていく感じをみんなが味わっていきます。

すでにプロジェクトを始めた人でも行き詰まりを感じることがあります。今回のケースは成果の可視化でした。ここでのポイントは「目標設定」。売上が出にくいものなら、何を数値にできるか。あるいは、数値ではないところに目標をおくテクニックなどが教授や生徒から飛び出しました。他にも、関係部署の巻き込み方など、発表者の課題に応じて、教授のみならず、みんなでアイデアを出し合うのがこの講義の特徴です。

メンバーの中には実際に企画書を出し、社内での検討が進みつつある人も複数います。1期2期の交流も始まり、今後の展開が楽しみな講義です。



関連する講義


関連するレポート