講義レポート

「音楽のある生活」の言葉たち

「DIYミュージック」講義レポート

今回は、DIYミュージック第一期卒業生 石松豊さんのレポートです。

学生時代からバンド活動をしていた石松さん。就職してからなかなか音楽のための時間がとれなくなったことも、講義の受講理由の一つだそうです。そんな彼の音楽を聴きながら、レポートをお楽しみください。


 

DIYミュージックの4回目の講義は、ゲストにミュージシャンでもあり音楽レーベルflauの運営もされているフクゾノヤスヒコ (aus) さんを迎えての講義。前半は時系列に沿いながら自身のレーベルについて、後半は実際作業に使っているPCの画面を見ながら音の編集について、お話をききました。

ausさんの飄々と語る言葉の中には、真っすぐに音楽と関わり続けている強さのようなものが節々に感じられました。

aus

この記事を書いている私、石松はausさんの音楽ファンの一人。日本のエレクトロニカやアンビエント音楽が好きな自分は、sawakoさんが教授、ausさんがゲストというこの講義を知り、すぐに申し込みを決めました。ちなみに、学生時代自分のバンドのSEにausさんの「Sora」という曲を使わせて頂いていたくらいのファンなのです。

いわゆるギターロックバンドのライブを想像した時、そこには声を張り合げたり手を上げたりしている人々が浮かぶかもしれません。でも、エレクトロニカやアンビエントのライブは、「音を楽しむ」という意味で、カフェでライブがあったり座ってライブを見たりと、比較的静かに行われることが多いです。自然の音や身の回りの生活音を含めた楽曲もあり、「落ち着く」「癒し」「優しい」などの気持ちに浸ることができる音楽ジャンルです。

diymusic

そういう意味も含めて、sawakoさんとausさんをはじめとしたゲストの方々と、毎週近い距離でわいわいしながら一緒に音楽について考えることができるというのは、とても楽しかったです。

ausさんがゲストの回は、レーベル設立の背景にあったことや、プロモーション視点で物販について工夫していることなど、音楽家として会う時には聞くことができないであろう濃い話や素の声を聞くことができました。

設立10年目を迎えるレーベルの運営を1人でやっているところからも、純粋に好きなことをやり続けて生活をしているんだなということを感じました。何事もやりはじめたらできることは多くあって、最初に一歩を踏み出すことが大事なんだなぁ、と。

自分も今やっていることを信じつつ、そしてまだまだ甘いと思いつつ。憧れにできる人に対して近づいていけるように、と思いなおした講義でした。

(text : 第一期卒業生 石松豊さん)



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