講義レポート

インドの食文化で知った豆とスパイスの魅力

「豆と野菜とスパイス学」講義レポート

豆とスパイスには基本の使い方があります。

この「豆と野菜とスパイス学」では、インドの地域の特徴と共にその基本を教わりました。

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講座に申し込んだ時は、インドの文化にも豆にもそんなに興味はありませんでしたし、どちらかと言えば豆は苦手なくらいで。そんな私がなぜ、この講座に申し込んだかといえば、ズバリ!カレーのレシピが増えるかも?と思った安易な考えからで…。

日本でも大豆や小豆など豆を使うことはありますが、豆の文化と言うほどではありません。我が家では、そのまま茹でるなり蒸すなりして、食材の1品として使うことが一般的。

インド、特にバラッツ先生のルーツの西インドはヒンズー教の影響もありベジタリアンが多く、豆を使った料理が豊富。

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メイン食材として使うこともあれば、付け合せとして他の物と合わせたりと、使い方も多種多様。まさに豆の文化。

調理のするにあたっても、豆を丸のまま使うと浸水に時間がかかって勝手が悪いので、予め半分に割ったダールと言うのも用意しているらしい。これは日本の料理では見たことがない。

ダールを使うと、通常丸のままだと浸水が8時間近くもかかるのに対し、20分〜30分程で済みます。授業でも、講義の始めに浸水をしたものを講義中にバラッツ先生が調理をしてくれたのを食べました。20分程度の浸水とはとても思えないほど柔らかく、ダールの便利さに驚く。

講義では、チャナダール、ムングダール、トゥールダールを塩とスパイス、トマトとパクチーなんかで調理して、試食。

豆の顔はどれも似た感じ。調理法もほぼ同じ。それなのに、食べてみると味も雰囲気も違って感じられるから、不思議で仕方ない。

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形がなくなるまで煮ちゃえばスープみたいに食べられるよ!とバラッツ先生。料理の幅が広がり、ますます豆文化の魅力を実感。

使い方によっては大豆や小麦の代替えとしての利用が出来て、これはアレルギーの人達は助かるんじゃないのか?と勝手に思い、やっぱり、インドの豆文化は凄いな!と勝手に感動。

またスパイスも、今まで何となく雰囲気で使っていたものを、きちんとルールに則った使い方を学ぶ。

基本のスパイスは4つ。

ターメリック、コリアンダー、クミン、レッドチリ。

それと、料理の最初はマスタードシードをテンパリングすることなどなど。

テンパリング!テンパリングと言えば、お菓子作りでチョコレートの粒子を整えることだと思ってたのが、どうやら違うらしい。インド料理のテンパリングは、やたらとマスタードシードが爆ぜる。香辛料とは、よく言ったもので、スパイスをテンパリングしてあげて調理をすると、今までとは格段に香りが違う。今までの自分のスパイスの使い方に反省しかない。

 

さて、学んだ後、これからどうするか。

スパイスを学んだおかげで、料理が若干本格的?を気取れるようになったし、豆を知ったおかげで、ヘルシーで健康的な生活ができるかもしれない。

今までどこか遠い国と思っていたインドが、一歩踏み出したら、急に身近な国になり、沢木耕太郎さんの深夜特急でしか知らなかったインドの景色に、色と香りついた。

せっかく新しい世界を知ることが出来たので、取り急ぎ、インド料理のレシピを増やしたいと検討中。ワダ、ドーサ、サブジ、ポリヤル…。今まで知らなかった名前ばっかり。

まずは食べてみないと!!

さらに、2期生としては、インターネットに当たってもまだまだ情報が少ない中で、学んだ豆とスパイスのことを発表できるようなwebサイトが作れれば、広く色々な人に知ってもらえる機会が増えるのではないかと考えているところ。

今回学んだことは、豆スパの魅力の一部なんだと思う。せっかく同じことに興味を持つ仲間にも出会えたので、面白いことが出来るんじゃないかないかと、ワクワクが止まらない。

何より、インドの料理は奥が深そう。

これからが、豆スパ学の本番か?

(text:2期卒業生 荻野匡弘さん)



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