講義レポート

好きとスキルを生かして社会の役に立つ

「アメーバワークスタイル」講義レポート

時代の変化に合わせた変幻自在で自由な働き方を創っていく『アメーバワークスタイル』。前回に続いて受講生の垂井美穂さんが講義の様子をレポートしてくださいました。(前回のレポートはこちら アメーバワークスタイル第3回講義。今日のゲストは、出版社で働きながら自分のスキルを生かし、フリーペーパー『THE FUTURE TIMES』の編集も手がけているという鈴木絵美里さん。会社員が90%以上を占めるアメーバ2期生にとっても興味深いお話が聴けそうです。 トレッキングシューズをはいて颯爽と現れた鈴木さん。とてもアクティブそうな女性です。前回のゲスト跡部さんも特別ゲストとして参加し、にぎやかに授業が始まりました。 鈴木さんは、高校時代にジプシーの自由さに惹かれ、大学では東欧に興味を抱き、チェコ語を専攻していたという個性的な視点の持ち主。「世の中に何かコミットしたい」という思いで広告制作会社に就職した後、雑誌を作りたいという思いが強くなり、エイ出版に転職。 出版社でwebの仕事を任されていた時、突然雑誌の特別号で以前から熱望していたフェスの企画を実現させるチャンスが訪れます。その時持っていた力をすべて注ぎ込んだというその特集号で、ずっと会って話をしてみたかったアーティスト、アジアンカンフージェネレーションの後藤正文さんと出会った鈴木さん。震災以降、社会に対してもっとメッセージを発信したいと思っていた後藤さんが、「新聞を作りたい」っとツイッターでつぶやいたとき、即座にリアクションしたことからフリーペーパー『THE FUTURE TIMES』の立ち上げに参加することに。 チャンスが訪れる時は、突然。これは!と思った時には、たとえ準備万全でなくても、とりあえず波に乗り、やりながら、なんとかしていく。そのフットワークの軽さと、ある程度の楽観が大事。チャンスの神様に、後ろ髪はない。鈴木さん自身は、積極的にまわりに自分のやりたい事を公言するタイプではないそうですが、好きがにじみ出ていて、それが溢れたとき、見つけてくれる人がいて、いい方向に転がりだすのだそう。 鈴木さんが大学を卒業してからずっと抱いていた、『社会の役に立ちたい』という思い。その時は、方法がわからなかったけれど、それを頭の片隅におきながら社会に出ていろんな経験を積み、ふと振り返ると、自分のスキルを生かす形でやりたかったことを実現していたと言います。 鈴木さんは、最初から「これをやりたい!」と理想の形を示すのではなく、方向性やイメージがあって人を巻き込みながら、人と一緒につくっていくタイプ。それに対し、前回のゲスト跡部さんは『ヴィジョンを打ち出して引っ張っていく旗揚げタイプ』。 同じ編集という仕事でも、働き方のタイプは様々。事を起こす人は旗揚げタイプであるべき、という先入観を持っていたので、鈴木さんのように旗を立てている人を支えるタイプもいるんだと、とても新鮮でした。 鈴木さんは、的確に人をみていて、この人とこの人を掛け合わせてみたら、きっと面白い事が起こりそう!というマッチング能力にとても長けているそう。人に委ねて個の力を最大限に引き出すのがとても上手といわれている理由だと思いました。 アメーバメンバー達も、旗揚げタイプと旗をあげる人をサポートする方が得意なタイプ、自分がどちらのタイプか聞いてみたところ、二派に分かれました。どちらがいいというのではなく、その人にどちらの働き方が合っているかなのだと思います。 そして、なにより大事なのは『好きでやっている感』。好きでやっている仕事は、とても熱量が高いし、熱量がある仕事は、不特定多数の誰か、ではなく特定の誰かに必ず届く。報酬とは、なにもお金だけではなく、普段の仕事では味わえないような達成感や経験も自分にとっての報酬だし、その対価を物や事で得るというスタイルは、働き方がもっと自由になると思いました。 来週までの宿題は、昔(5~10年くらい前)自分がどうなりたい、と思っていたかを振り返ってみること。長期的なスパンで時々過去を振り返ってみると、今の自分にとっていろいろな発見がありそうです。



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