講義レポート

鏡面磨きをマスターする

「20年履ける靴に育てる」講義レポート

こんにちは。東京が梅雨入りしたかと思っていたら、沖縄はもう梅雨明けしたそうですね。
20年履ける靴に育てる」キュレーターのミヨシです。
今日は靴磨きをしている人なら誰もが身につけたい「鏡面磨き」をマスターしました。
靴のつま先とかかとの部分を、顔が写り込むくらいピカピカに磨くことを、鏡面磨きと言います。


まずは先週学んだ基本のケアを。
女性の化粧でいう、クレンジングして化粧水をつけるまでやっておきましょう。
そこから、ワックスを使って磨いていきます。
ちなみに、ポリッシュのメリットは、
光ることによって靴に立体感が出ること。
油分とロウ分で、防水性を高めること。
革をそのまま傷つけないようにできる。
というものです。
今のように雨の多い時期には、きちんとケアしておくと、靴が傷みにくくなりますね。
さて、ワックスを使ってピッカピカに光らせていくのですが、
鏡面磨きで一番のポイントは「水とワックスのバランス」です。
はじめに、膜を作り、後からのケアで失敗しにくくするように、
かかと部分から指で水とワックスをなじませていきます。

一度放置し、少し乾かしてから、ネル生地を指先にシワをつくらないように結び、水とワックスで磨いていきます。

だいたいこれくらいで。これがなんとも絶妙で、感覚で覚えていくしかないのです
何回かくるくるくると円を描くように磨いていると、だんだん輝きだします。
自分の靴がこんなに光るのを初めて見た!! ガラス加工の靴みたい!!
歓声があがります。買ったときよりも光っているんですね。
が、いくらやっても光らない方もいました。よく見ると表面がぼそぼそしています。どうやら、水の量が多かったようです。失敗を学ぶことも重要なことですね。
左右の靴を少しずつ磨き、最終的に両足均等になるように仕上げていく。
途中で乾燥させる時間をつくってあげるのも、光らせるには重要なこと
です。
やればやるほど光る靴をみて、いつまでやればいいのか、とみなさん笑いながら話していました。納得するまで。楽しんで磨いてください。自分が写りこんだら、大興奮ですね。

そして、光らせる技術を身につけたらいい靴がほしくなるということで、
どこの靴屋がいいか、ブランドは、など、情報交換にも花が咲いていました。
家に帰ったら他の靴のくもりが気になってしまうこと間違いなし。
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