講義レポート

【受講生の声】お金にも人生にも意図的でありたい

子どもに伝えるマネー哲学 第1期講義レポート

子どもに伝えるマネー哲学

 

こんにちは、「子どもに伝えるマネー哲学」キュレーターの石田です。

記念すべき第1期の開催は、今から約1年前。年末年始の3日間で集中して実施されたこの講義に、20~40代の年齢も性別も職業も多様な12名が集いました。

たとえば…

<みなさんの職業>
Webエンジニア
事務職
スポーツ関連
デザイン
ライター
動画制作…など

<みなさんの受講動機>

・自分自身が十分なマネーリテラシーを持っていないと思うので
・お金に関する知識を今までの教育で多く学んだことがないので
・幸せ、不幸せと感じるにも、お金は切っても切れない存在だから
・自分にとって豊かな時間を過ごすための道具として付き合っていきたいから
・複眼的にそして俯瞰した形でお金のことについて学びたいから
・お金の仕組みを知っているほうが、物事の動きが読めると思ったため
・金銭感覚(意識)を変えたい
・家計を見直し、投資をしたい
・余裕のある暮らしを手に入れたい
・会社員をいつかやめられるかもしれない、という展望を持てるようになりたい
・毎月のお金の支出と貯蓄額の目安を明確にしたい
・将来の子どもなど大切な相手にマネー哲学を伝えられるようになりたい
・お金に対し少し後ろ向きに考えがちな夫と、笑顔で明るく、これから目指す時間の過ごし方について話したい。
・やりたい事の道筋が見えたらいいな。何にお金を掛けて、何にお金を掛けないのかを、より明確に生きたい
・貯めたり、守ったり、増やす方法を自分なりに見定めて、お金を大好きになりたい
これだけバラバラなメンバーの中で、
「お金のことを自分の周りの人と話してますか?」
という問いには、一様に首を横に振ります。

なぜ日本では、お金の話が敬遠されるのでしょうか?

受講生のみなさんは最初はおそるおそる、しかし講義を進めるに従い饒舌に。3日間の集中講義だったので、合間のランチの時間も止まらずに、お金の話をしていきます。

お金の価値観は親の影響を大きく受けているのに、日本人のマネーリテラシーが低く、子どもにお金のことを伝えられる大人が少ない!まず、大人からお金のことを学ぼう!!
と始まったこの講義。
第1回目に必ず「自分はどんなお金の価値観を持っているか」「お金とどう関わっていきたいか」といった、自分と向き合っていただいています。そこを明確にしたうえで、ゲスト教授陣や他の受講生と対話すると、自分と他の人のお金観の違いが浮き彫りになっていきます。

<講義内容>
第1回は、一人一人ににとっての「幸せな人生」と「必要なお金」を書きだし、見える化。
それぞれが理想の人生を送るために必要なお金や大切に思っている価値観があまりにも違うということが明確に。

第2回は、「世の中の仕組みとお金の増やしかた」をテーマに、世界を股にかけ、ファーストクラスで飛び回る商社経営者の荒牧さんをゲスト教授にお招きし、荒牧さんの事業やお金・ビジネスに対する価値観、ご自身のお子さんにお金のことをどのように伝えているかを伺い、行っていることのスケール規模の大きさやご自身のマインドにいい意味で度肝を抜かれ、

第3回は、平成生まれのHRコンサルタントの御手洗さんをお招きし、「働き方とお金の価値は変化する」をテーマに、お金を稼ぐこととはどういうことか、ご自身が親から受けてきたお金の教育について伺い、お金を稼ぐことに対する見方が変わり、

第4回は、「お金と感情コントロール」。お金の専門家であるファイナンシャルプランナーであり、ライフコーチとしての一面を持つ吉川さんにお越しいただき、自分が抱えているお金に対する価値観やこれからの時代でお金といかに向き合っていくかをお話しいただき、受講生も自分がどうお金と向き合っていくかをじっくりと考えさせられた。

そして、最終日の第5回は、総括として各受講生が第1回~第4回で何を感じ、何を大事にしていくかの発表会。

 

子どもに伝えるマネー哲学
全5回の講義を通して感じたことは、同じことを学んでも、同じお金のことを考えていても、感じ方・大事に思うことは人それぞれだ、ということ。お金のことを真剣に考えると、自分が何にお金を使い、何を節約でき、何を大切にするかという自分の人生について考えることになります。
どちらが正しいではなく、これからの自分の人生でどんなお金観を持って生きていきたいか。違いが分かるからこそ、さまざまなお金観を比較するからこそ選ぶことができます。

お金はモノです。本来、お金自体に善悪はありません。ただ、私達の日常に溢れる他のモノと違い、とても不思議で、ものすごいエネルギーのあるモノです。扱いかた次第では、お金で人間関係が破綻したり、身持ちを崩したり、あまつさえ命をたってしまう人さえいます。

私達は子どもの時、そのお金とどう関わっているかを親を通じて見てきました。だからこそ、自分は子どもに、次の世代にどんな背中をみせていくかを意図的に選んでいくことが大事なのだと思うのです。

そのためには多様なお金観に触れる必要があるのに、日本ではお金の話はタブー視され、安心して話せる場はほとんどありません。

でも、受講生を見ていたから思うのです。お金の話をするのは、楽しい。ここは安全な場ですから、みんな話し始めると止まらなくなります。抵抗がある人ほど、思い切って話してみてほしいです。「本当はお金はそんなに恐れるべきものではない」と腑に落ちることでしょう。

 

<受講メンバーの声>

・受講前はモヤモヤしていましたが、受講後はかなりスッキリしています。
・お金に対しても、生活・人生に対しても意図的でありたいと思った。
・これまで持ってきた自分の働き方(お金を稼ぐ意識)に誤りが無かったことを知って、安心した。

最近卒業生のうちの2人が、FP資格に合格されたと知りました。資格取得を奨励しているわけではありませんが、卒業後もお金に向き合い続けていることは嬉しいです。夫婦で参加されて、家族の金銭感覚をすり合わせている方もいます。願わくば、これから受講される方も、幸せな人生のためにお金と向き合い続けていってくれますように。



関連する講義


関連するレポート