講義レポート

コミュニティが生まれる場所をつくる

コミュニティ創造学 第1期講義レポート

 

SNSでかんたんに誰かとつながれるけど、孤独や、居場所がないと感じている人は増えているのではないか?
この思いから、コミュニティづくりについて講義をつくろうと考えました。
コミュニティ創造学の目的は、コミュニティをつくる人を増やすこと。
望むコミュニティがないなら、自分でつくってしまえばいい。でも、何から始めればいいかわからないし、一歩を踏み出すことは難しい。
そんな人の背中を押したいと思い講義を構成しました。

 

今回の講義では、

・CampfireでPRやコミュニティマネージャーをつとめ、ご自身も女性向けのトークイベント「meeTalk」を主催する山中ファンキー直子さん
・客やスタッフの密なコミュニティが醸成された居酒屋、「変幻自在」店主の湯川史樹さん
・シェアオフィス「みどり荘」の立ち上げメンバーであり、複数拠点をオーガナイズする小柴美保さん

をゲストに迎えました。

Campfire(PR・コミュニティマネージャー)山中ファンキー直子さん

実際にコミュニティづくりに携わっている複数のゲストを招き、実践的に学ぶ。
講義終了後にどんなコミュニティをつくるかアイデアを発表し、受講生同士でディスカッションする。
このスタイルに決めたのは、座学だけでも、頭で考えるだけでもダメで、アイデアを形にする流れをつくりたかったからです。
また、複数のゲストを招いたのは「コミュニティのスタイルや運営手法に正解はない」ことを実感してもらうためでもあります。

「こうあるべき」を学ぶ、How Toを教えるのではなく、自分ならどうはじめるかを考えるヒントを得るための連続講義。

とはいえ、広く使える、よりよい、継続的なコミュニティ運営のコツはあるのではないかと想像しています。
私自身が読書会や勉強会、セミナー、趣味の集まりなど数多く参加してきた中で、
その場限りで終わる場合と、継続して関係が続いていく場合の違いってなんだろう?
その共通点を探してみることにヒントがあるのではと考えました。
実際にゲストから話を聞く中で、いくつかの仮説を得ています。

それを今後の講義に加えて、発展させていくつもりです。

「変幻自在」店主の湯川史樹さん

講義は週に1回、1か月間続きます。

短いようですが、まずは顔が見えるメンバーで、小さいイベントなら開催できるだけの時間があります。

6月の初開講では、1期生として、20代〜40代の男女が12名集まりました。
仕事もバックグラウンドも違いますが、「コミュニティ」に興味を持ったメンバーという時点で強い繋がりを感じた時間になりました。
講義終了から3か月。
メンバー同士誘い合って、みどり荘のランチ会に参加したり、情報交換をしたり交流が続いています。すでに自分のコミュニティをつくり、活動を始めている卒業生もいます。

この「コミュニティ創造学」自体がコミュニティでもあります。
講義での出会いや学びがその後の人生にちょっとした変化を与えてくれる。
そんなコミュニティに育てていきたいと考えています。

 

TEXT: コミュニティ創造学 キュレーター むらかみみさと



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