講義レポート

自分が発信するからこそ、できること

コミューン経済学 講義レポート

講義を受講させていただき、私が印象に残った、学びに感じていることは2つあります。

①明確なビジョンの発信が大切であること

大高さんからのお話で、クラウドファンディングの仕組みは、従来のように、過去の実績やデータに基づき、プロダクトを作って売り出すのではなく、今後作りたいプロダクトへの想いや可能性に資金や協力を集め、その後、プロダクトを作っていくというお話が、とても印象的でした。いまはお金や人脈の力がなくても、プロダクトの想いとストーリーが、多くの人を魅了するもの(=きっとその方々の生活を豊かにするもの)であれば、売れる、広がっていく可能性がある仕組みに、とてもワクワクしました。

同時に、共感を得るには、自ら発信する勇気と、ビジョンとゴールが明確で、誰にでも分かりやすい状態であることが大切だと感じました。飯山のお米を広げたい、熱い想いを話してくださった、中嶋さんを通して、自分はやりたいことを発信すること、やりたいことを発信したら、どう思われるんだろう、失敗しそうで怖いなと感じている自分にも気づきました。この怖さを乗り越えて、自分の想いに正直に、一歩踏み出す勇気が、自分の環境と経済を変えていく力なのだと感じます。また、様々な方から共感・応援をしていただくには、全員が共有できる明確なゴールが必要。とても難しい作業ですが、想いと描くゴールを誰でもわかるような言葉にしておくことが大切だと感じました。

②消費者と発信者・生産者の垣根

講義が進めば進むほど、受講されている方と、講義を作っている方々との垣根がなくなっていったことが印象的です。参加された方々が、飯山のお米に込められた想いとストーリーを知って、共感すればするほど、飯山のお米を、自分ごととして捉えている。そんなみなさんと、どうすればお米が広がっていくかを考えている時間は、悩みながらも、とても楽しく、ワクワクする時間でした。ただ消費者として、プロダクトに関わるのではなく、作る側に立つ喜びを感じられた瞬間でした。

私は、普段、会社員として働いていますが、自分のやりたいことはなんだろう、どんなプロダクトを応援することに関わっていきたいんだろう、と考えていた時に、ふと友人が紹介してくれたのが、この講義でした。どんなきっかけや目的でも、講義を作ってくださる方々や、参加者の方々との交わりから、学べることも多く、自分で発信して創っていくこともできる、講義のように感じます。受講できたことに感謝です。ありがとうございました。

(1期卒業生:松尾 明子)



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