”100人居れば、100通りのやり方がある”
『お店を始めるラボ』という名から想像するに、お店を開くための技術的なことを学ぶ会だと思っていたが、もっともっと大切な、精神的軸になる部分の話に溢れているラボだった。
4名の講師の方のお話から感じ取った1番のエッセンスは、100人居れば、100通りのやり方があって、そのどれもが間違いではない!ということ。
講師の方々のお話を聞きながら、商売をするということに対して抱いていた固定概念をいったん捨てて、何に自分の心が一番ワクワクするのか、どんなサービスや価値観を世の中に提供したいのかを、自由に考えられる機会が持てたのは大きな転機になったと思う。
“とにかくトコトン自分と向き合え!”
毎度、講師が変わるこの講義では”自己紹介”が必須。
私たちはこの”自分がやりたいことの説明”を含めた”自己紹介”という難題にぶつかった。
”自分がやりたいことが明確でないと、集まるものも集まらないぞ”と。
確かにそうだ。ビジョンも語れない奴にお金は貸せない。
ということで、私たちは約2週間弱トコトン自分と向き合い頭の中のイメージを、どうやったらうまく語源化できるかをひたすらに考える日々を送った。
ただ闇雲に考えるのではなく、多方面から自分を見つめ、自分らしい店とは何なのかを心ががワクワクする方向へと考える作業はとても楽しく、自然とオリジナル感のあるビジョンを導き出せる方法だったように思う。
また、”握っているものを手放さないと他に入らない”と言う言葉を受け、あれもこれも!と欲張っていたビジョンから本当にやりたいことは何か?と更に、シンプルにそぎ落としながら考えることもできた。
”やると言った人のうち、本当にお店を開くのは1割だ”
最後の日。メンバー全員が、1分間プレゼンに挑戦。
これまでの講義を通してひたすら向き合ってきた『自分にしかできないお店』について、言葉にして伝えると言うことの難しさを改めて痛感。
だが、初回の時点では誰が何屋さんになるのかほとんど想像がつかなかったところからスタートして、この日は皆それぞれその人らしいカラーのあるお店の絵が想像できるようになっていたのは確かだ。
ここまで気持ちが盛り上がって、やる気になっていても、実際にお店を開くに至るのは、そのうちの1割だと聞いた。
”この指とまれと自分が指をあげれば必ず仲間は見つかる”らしいから、またネガティブな自分に戻ってしまう前に手を上げて仲間を募ろう!
そして、その1割に残ったる!と、意気揚々と青山を後にしたのだった。