「お店をはじめ(てみ)たい」と集まった11人。
教授のいもっちゃん、キュレーターのさっきーを加えた13人で、「お店を始めるラボ」13期が始まった。
「お店を始めるにあたって、資金の集め方とか、ノウハウとかマニュアル的なことは教えないから(にっこり)」「マジでお店を始めるスイッチを入れてみんなの背中を押すだけだから(にやり)」とハイボール片手に微笑むいもっちゃんは、終始一貫して、なんとなく暮らしている普段の生活で、何を楽しいと感じている(感じていた)のか忘れていないか?と問いかけ、「お前は何者で、いったい何をしたいのか?」と考えるきっかけを与え続けたのである。
魅力的な3人のゲスト講師が謙遜しながらお話しくださったのも、自分の理念を信じて、「自分がやりたいこと」を「自分の言葉で」表現し続けたことの結果だった。
自分の真ん中にあるものを見失わず、好きではないことを排除し、自分の感情を大事にして動いた結果、良いことも悪いこともすべて、偶然を装った必然に導かれて今につながっている三者三様の物語を絶妙な合いの手で紡いでいくいもっちゃんの真ん中にあるのは・・・愛しかない!
初回の講義が終わったあとで、「甘かった・・・」とか「こんなのとは思わなかった・・・」と不安そうだった同期の自己紹介が回を追うごとに研ぎ澄まされていき、最終回の1分間に全てをぶつける姿を見るのは、なんとも痛快だった。
自分が欲しいと思ってた言葉をもらった、と誰かが言っていたが、頭の中では分かっていることであっても、その言葉を実際に口に出す/出してもらうことがこんなに人の心を楽にし、前向きのエネルギーを生み出すなんて!言霊の力をここまでプラスに感じことはない、気がする。
お店を始めよう、というより、むしろお店を始めるってどういうことか知りたくて受講した私ですら、自分が生きてきた時間を信じて手を動かし始め、少しでも前に進もうという勇気をもらったこと、ポジティブな言葉が飛び交う世界が周囲に与える影響、その劇的な変化を目の当たりにできたことは、今年一番の収穫、だ。
たった4日とは思えない、濃密で貴重な時間を一緒に過ごせた、メンバー全員に感謝。
一回しかない自分の人生、そろそろ自分のために生きてもいいんじゃない?
(text:13期卒業生 松井美樹)