講義レポート

自転車のグループライドは気づきがたくさん

TOKYO GOOD RIDE講義レポート

4月15日に開催された、表参道〜青山界隈の自転車マナーを考える講義「TOKYO GOOD RIDE」の第1回目が開催されました。通勤の際に自転車を時々利用するバイク初心者、キュレーターの岡島がレポートいたします。

ゲストに株式会社自転車創業の中島大さんと、Cycling Embassy of Japanの宮田浩介さんにお越し頂きました。お二人から「日本は自転車大国でありながら海外の自転車先進国から比べると、自転車ユーザーにガマンを強いられる環境なのでは?」という問いかけは、より広い視野で自転車マナーを考えるきっかけになりました。自転車専用レーンのデザインが日本国内で統一されていなかったり、駐輪場が簡単に設けられないなど、インフラ整備の課題もお話頂きました。また「自転車は目的よりも手段として利用する人のほうが圧倒的に多く、自転車を活用したライフスタイルを提案していくことで、自転車マナーの意識が高まっていくのでは?」という事例として、三浦半島の自転車パン屋さん巡りのイベントの様子を中島さんにお話頂きました。

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その後、受講生同士が自己紹介を兼ねて、普段どのように自転車を活用しているか、ざっくばらんに意見交換をしました。自転車保険に加入するか否か、車道を走らないとダメなのか?、もし交通事故に遭ってしまった場合の対処法など、それぞれの体験を交えて対話がはずみました。この講義では、毎回受講生の対話から生まれるアイデアを、後にルールブックとしてまとめる予定です。

 

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男性陣は、自転車専門雑誌や自転車部の部長さん、松戸からロードバイクに乗ってきた方など、かなり自転車上級車が集まりました。グループライドの時は「スピードが遅いって思われたらどうしよう」とドキドキしていましたが、紳士な方達ばかりでホッとしました。中には、チェーンが落ちてしまう自転車をササッと修理してくれた方も。女子と走るときは、車輪の小さいタウン用の自転車を選ぶのも思いやりなのかも。

 

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246沿いからキラー通りに入り、千駄ヶ谷方面から代々木公園のサイクリングコースを走り、明治神宮前から表参道を通り、COMMUNE 2ndに戻って来ました。仲間と一緒に走るので、手信号を駆使して道順を知らせたり、赤信号で停車した車を先に左折させるかどうかを相談して走ったのが新鮮な経験。車道や歩道、サイクリングコースといろいろなタイプの道を走り分けてみて、当たり前ですが車と歩行者のストレスがない道が走ることを純粋に楽しめました。海外では自転車専用レーンが整備されていて、通勤でこの気分が味わえるのはちょっと羨ましいなあ、と思いました。

 

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グループライド中に自転車専門店を3店舗立ち寄りました。中でもキラー通りにある「RATIO&C」はコーヒーを飲みにふらっと自転車で立ち寄り易く、自転車のあるライフスタイルを連想させるグッズが揃っており、自転車初心者の方にもオススメです。

 

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どうしても駐輪場が見つからず、複数台で自転車を駐輪しなくてはならない場合は、互い違いに自転車を重ねて道を占領しないようにしましょう。長いワイヤー式の鍵で仲間の車体と一緒に鍵を掛ければ盗難率を下げることに繋がります。

 

次回、4月22日(土)は13時にCOMMUNE 2ndのタバコスタンド前に自転車と一緒に集合し、NIGHT PEDAL CRUISING CREWのメンバーに先導してもらいながら、自転車専用レーンを30分ほど走ってみます。その後、グループライドの感想をシェアしながら講義を進めていきます。何方でも無料で参加できますので、ぜひ一緒に走って自転車のマナーを考えましょう。

 

*本講義はTokyo Good Manners Projectとのコラボレーション講座です。

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TGMPでは、東京で暮らす一人ひとりが自分たちのグッドマナーに誇りを持ち、東京を訪れる世界中の人々に文化としてのグッドマナーを楽しんでもらうために“TOKYO GOOD“というコンセプトを掲げ、さまざまなアクションを起こしていきます。



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