もっと街が好きになる自転車の乗り方
受講生のみなさんに、普段どのように自転車を乗っているのかを聞くところから講義がスタートします。その後、表参道界隈をグループライドいたします。
ゲスト:中島大さん(株式会社自転車創業)
宮田浩介さん(Cycling Embassy of Japan)
新講義
自転車目線で街との関係をつくろう
東京で自転車に乗る。お気に入りのバリスタが淹れてくれるコーヒーを飲みにペダルをこぎ出す。そして、顔見知りのシェフがつくる焼きたてのパンを目当てにパン屋へ向かう。人と気持ちを繋ぐヒューマンタッチな移動には自転車がよく似合う。その時間を一人一人がきもちよく過ごせるようにデザインすれば、街の空気がやさしくなる。例えば、自転車の存在を優しく伝えられるような心地よい音が鳴るベルを付けたり、暗い道でもすぐに気づいてもらえるユニークなライティングにしたり。あなたのアイデアが街を、東京をよりよいものにしていきます。この講義では、街にやさしく自分らしい自転車を乗りこなしている方々をゲストに迎え、表参道〜青山エリアで自転車で街を楽しむことについて掘り下げて行きます。
先進国では自動車道から完全に隔離された自転車専用道路の整備が進められており、自転車中心のライフスタイルに変化してきた都市があります。ロンドンでは2000年から2014年までの15年間に自動車の交通量が半減し、自転車利用者は1万2000人から3万6000人と3倍に増加しました。またコペンハーゲンでは2050年までに通勤・通学用の自転車利用率を50%に上げるという目標が掲げられています。多くの人が自転車に乗れば健康増進と共に、街の空気をきれいにすることにも貢献できます。
『自転車という道具を使うと人間は自分のエネルギーだけで最も効率的な移動ができる。つまり自転車は人間にとって能力を拡張する道具である』とはスティーブ・ジョブスの言葉です。欧米では、自転車は人類が発明した最高の乗り物として捉えられており、人間の叡智を結集したクールな乗り物なのです。それゆえ、自転車にまつわる数多く先進的な取り組みが数多く実施されているのかもしれません。講義では、自転車カルチャーの文脈も織り交ぜて、自転車に乗ることを考えていきます。
・タクシーが止まり、ドアが開いたとき
・車道を走るのが怖いとき
・自動車専用レーンに車が停まっているとき
・駐輪場が見当たらないとき
・歩行者か車か、どちらの信号を守れば良いか分からないとき
講義を開催する表参道駅から徒歩1分にあるCOMMUNE 2ndは、レンタルサイクルの駐輪場があり、外国人観光客の方が多く利用します。もし、あなたが知らない街で自転車に乗るときにどんなことを知っておくと安心ですか?例えば、自転車専用レーンのない道の走り方や、歩行者の邪魔にならない自転車の止め方、2人以上で道を走るときの注意など、事前にシェアしてもらえたら、心に余裕が出来て思いやりのある運転に繋がるかもしれません。
講義の最終回では、表参道〜青山エリアを快適に安全に走るためのマナーを考えていきましょう。ここでの経験を元に、自分たちの地域でマナーブックをつくる参考にするのも良いですね。受講生の皆さんから湧き出たアイデアを冊子にまとめて、卒業生と一緒にエリアの特性を盛り込んだマナーを広めて行きましょう!
*毎講義後に希望者は青山、表参道界隈を自転車で走りましょう!
*本授業はTokyo Good Manners Projectとのコラボレーション講座です。
(第1期募集開始日:2017年2月27日)
第1回
受講生のみなさんに、普段どのように自転車を乗っているのかを聞くところから講義がスタートします。その後、表参道界隈をグループライドいたします。
ゲスト:中島大さん(株式会社自転車創業)
宮田浩介さん(Cycling Embassy of Japan)
第2回
表参道近くの自転車専用レーンを走り、気づいたことをシェアしましょう。
13時に自転車と一緒にCOMMUNE 2ndのタバコスタンド前に集合し、30分ほどグループライドをし、その後にレクチャーとなります。
第3回
混雑した日の表参道&原宿抜け道や、神宮外苑の日曜限定自転車専用ロードを走ってみるなど、受講仲間と一緒に走ることでどんな発見があるのでしょう?お互いの経験を共有し、よりよく走るアイデアを脹らませていきます。
第4回
白地図を広げ、思いやりを持って走ったほうが良い場所や駐輪場、自転車と相性が良いお店などを書き込んでいきます。テーマを持ったおすすめルートもつくります。
第5回
サーファーが海のローカルルールをつくるように、青山、表参道独自の自転車ルールをつくっていきましょう。講義の後、夏くらいを目安に受講生の意見を取り入れたこの講義発のマナーブックを完成予定です。