講義レポート

小さな感動や愛おしさが感じられる乾物生活

「乾物のある生活」講義レポート

私は現在大学4年生で、社会人として4月から働き始める事が決まっているのだが、就職活動を終えてからどんな社会人生活を送りたいかなあと考えるようになった。
憧れや、やりたいことはたくさんあるが、中でも「健康的で楽しい食生活を送ること」は特に大切にしたい要素の1つだった。そんななか、見つけたのがこの講義、「乾物のある生活」だった。

普段大学生生活をしていて乾物を意識して食事をしたことはもちろん、全く無かった。なんとなく身体にはよさそうというイメージはあっても何が乾物に当てはまるのかという事すら分からない状態でとりあえず参加することにした。

全5回の講義の中で、1回1回テーマが違う乾物について学んできたが、想像以上に乾物は身の回りに溢れていて、活用方法も多様であることに驚いた。
乾物とは、時間をかけて丁寧に料理することを良しとした時代に愛された食材で、手軽な料理が重宝される今の時代の流れに逆行しているイメージがあったが、それはむしろ逆で活用方法次第では本当に心強い存在であることが分かった。

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サラダにも!ドライ納豆入りサラダ。

食費削減のためお弁当を持っていくことが多いのだが、回を重ねていくごとに乾物が使われた料理が入る割合が増えていった。また、お弁当だけにとどまらず家族みんなが食べる常備菜にまで乾物が使われるようになってきた。

豆を戻す際に水にしばらく浸しておくと、小さくて硬かった粒がぐんぐん水を吸ってすくすく大きくなっていく。寝る前に高野豆腐をヨーグルトに漬けて戻しておくと、翌朝ふっくら仕上がっている。その変化の様子を見るとちょっと感動すると同時になんだか癒される。

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ゴジベリーとドライトマトと大豆のフムスのサンドイッチ。 ヨーグルト戻しの切り干し大根を入れた卵焼き。豆のサラダ。

日々忙しく過ごしているといくらでも食事はなおざりにできるが、この講義を通して「手軽でなんだか良い食事/お弁当」は案外簡単に手に入れることができるということを実感した。

今回講義を通して教えてもらったレシピはもちろんだが、自分でも色々楽しみながらレパートリーを増やし、乾物ライフを継続させていきたいと思った。
教授方、同期のみなさん、キュレーターの小笠原さん、ありがとうございました。



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