講義レポート

ブレンドで補う

「ブレンド茶をつくる」講義レポート

僕は元々日本茶が好きでしたが、ハーブティー、スパイスや薬膳に関する知識は全くありませんでした。味についてのイメージは、薬っぽくてあまり美味しいという印象は持っていませんでした。

ですがこの講義を通じて、薬膳、アーユルヴェーダ、漢方の考え方に基づいた効果効能についての知識を学ぶ事が出来、味に関しては多種多様な味がある事が分かり、クセの強いハーブに関してもブレンドする事でそのクセを和らげる事が出来る事を学べました。

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知識についてですが、僕がこの講義を通して一番なるほどと思った事は「得たい効果効能を持つハーブをたくさん取るのではなく、足りないものを補う事が大事」という事でした。元気になる為に血流を良くするハーブを取っても、その巡らせるべき血の量が足りていないと、逆に疲れてしまうという話は正に目から鱗でした。このようなバランスを取ることを意識し、足し算ではなく、引き算の考え方が重要との事で、講義では折に触れ具体例に触れながら教えてくれたので、大変興味深く学べました。

そして味についてですが、僕が以前から持っていた印象の通り、やはりクセの強い飲みにくいと感じるハーブはありましたが、そのクセを打ち消す為に違う種類のハーブをブレンドすると、飲みやすくなる事は大きな発見でした。その際もただ味を整えるだけでなく、組み合わせると効果効能が高まるような合わせ方をアドバイスもしてくれました。ここでもやはり味の押し引き、バランスが大事なんだと考えさせられました。

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またこの講義の最終回では、自分のオリジナルブレンドを作るのですが、「誰の為に、どのような理由でこのお茶を作ったのか」を明確にする為、その判断基準となる自分の軸というものを明確にする事、またその形成の一助となるように、講義では先述の薬膳や中医学の考え方に触れながら、自分に何が必要なのか、またどんなものが好きなのかが講義を通じて学べた、というか気付かされました。

最初は漠然と美味しく楽しくハーブやスパイスについて学べたら良いなと軽く考えていたのですが、なるほど、考え方の基盤となる自分の軸とそれを補完する知識があれば、卒業後も好きな味や必要と感じるものについて、自分でも掘り下げていけるようになるので、より充実した学びとなった事を喜びと共に実感しています。

自由大学の「卒業してからが本当のスタート」という理念が体現されていたとても素敵な講義でした。

楽しく、また学びの多い時間をありがとうございました!

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(text:2期卒業生 武井攻治)



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