講義レポート

はじめまして。café文化研究家の飯田美樹です。
学生時代にパリに留学し、1日3回程カフェに通いながらパリのカフェについてのノートを書き始めたのが私の研究のきっかけです。

Exif_JPEG_PICTURE私の専門は19世紀後半から20世紀前半のパリのカフェ文化で、その頃どんなカフェでどのような出会いがあったのか、何故そのようなことが起こって来たのかについて日々想いを巡らせています。
カフェというのははただコーヒーを飲んでホッとするための場なのでしょうか?自分のやりたいことに向かっていける一方で、そこに人との出会いがあったなら、そのカフェはより一層特別な輝きを放つのかもしれません。

パリでは歴史的にカフェが芸術家や作家、社会を変えようとする者達が出会い、議論する場となってきました。フランス革命もカフェから始まったといわれ、印象派の画家たちやシュールレアリストたちもカフェに集っていました。この講座では、新しい芸術や社会運動の中心となったカフェの歴史について学び、何故いくつかのカフェがそうした役割を果たしえたのかを考察していきます。カフェが本来の力を発揮した時、カフェは単なる飲食店ではなくなります。これからの社会において、どのようなカフェがあったらよいのか、みなさんで考えるきっかけになれば幸いです。



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