カフェと街の関係 コミュニティ・地域創生
無駄なヒエラルキーをなくして、いかにクリエイティブなアイデアを掘り起こし、マルチステークホルダーとともに発展していくかという課題を抱える日本企業。行政や他業界企業からカフェ的なコミュニティー形成について、年々相談が増している事を実感しています。カフェ的な要素がいま求められている理由を皆で考えていきます。
次世代に必要な“数値化できない感性”を養う
ヒエラルキーとは無縁で、居心地が良く、クリエイティブなアイデアを呼び起こす空間。
1杯のコーヒーがきっかけで人間関係を広げる、スモールサイズのアプローチ。
このような“カフェ的な要素”は、あらゆる方面で期待されています。現在のネットワーク社会がもたらした“誰でも簡単に繋がる仕組み”は、リアルな場で語らう大切さに気づかせてくれました。テクノロジーが進化しても、人間の本質的な喜びを満たすものは何なのか?対面で行われるエネルギーの交換は、社会にどんな影響及ぼすのか?長い歴史の中で、異なる点と点を繋げてきたカフェは、今また新しい価値を生み出す可能性を秘めています。
アメリカ西海岸のコーヒーショップが発端となった「サード ウエーブ コーヒー」の流行は、固有の価値観や文化を大切にしようとするムーブメントと結びつきました。日本では当たり前だった、店主がハンドドリップでもてなす喫茶店のスタイルは、新たな解釈をもって逆輸入された形となりました。この波の影響を受けたカフェのオープンが、世界中で後を絶ちません。かつて先人たちが蒔いた美意識の種は、未来を描くヒントになり得るのです。
「カフェ自由大学」の第一弾としてリリースする「カフェ学」はカフェの“心技体”を習得し、次世代に必要な“数値化できない感性”を養います。まず歴史や文化からカフェの存在意義や、オーナーの志を学び(心)、そこに集う人々のもてなし方(技)、カフェ的な要素を持った場をどのように運営するのか(体)をバランス良く学びます。時代を牽引するゲスト陣のラインナップもお楽しみに。
講義はゲストを招き、セッション形式で行います。講義外では、カフェに足を運び「カフェ研究」を各自で進めます。訪問先のカフェで得た知見を講義内で活用します。また、カフェに関する書籍を出版することも視野に入れています。カフェ開業のハウツー本に留まらない、これからのカフェを提言します。全15講義を受講された方には、卒業証明書が授与されます。
第1回 9月5日(土)10:30-12:00
コーヒーへの探求心
坂尾篤史 氏(ONIBUS COFFEE オーナー)
オーストラリアでカフェの魅力に取りつかれる。約一年のバックパックを経て帰国後、バリスタ世界チャンピオンの店でコーヒーの修業。焙煎やバリスタトレーニングの経験を積み、2012年に独立。奥沢に『ONIBUS COFFEE』をオープン。自由大学『TOKYOコーヒーライフ』教授やコーヒーワークショップを行いながらコーヒー農園にも積極的に訪れ、2014年5月に渋谷、道玄坂に『ABOUT LIFE COFFEE BREWERS』をオープン。サスティナブルなコーヒーから繋がる暮らし方の提案と東京のコーヒーのスタンダードを変えるために活動中。1983年生まれ。
第2回 9月12日(土)10:30-12:00
カフェの歴史
飯田美樹 氏(café文化研究家、Paris-Bistro.com 日本版代表)
専門は20世紀前半のパリのカフェ文化。パリ留学中にカフェに通い、芸術家達がカフェに集ったことを疑問に感じ研究を開始。著書『caféから時代は創られる』では、「天才達がカフェに集ったのではなく、カフェに通うことで天才になっていったのでは」という視点で、カフェという場のポテンシャルについて考察。現在は「インフォーマル・パブリック・ライフ」、印象派とカフェ等について考察を進めている。
第3回 9月12日(土)13:00-14:30
カフェ化する社会 ジョン・キム 氏(作家、元慶應義塾大学大学院政策・メディア特任准教授)
韓国で生まれ、日本に国費留学をし、米・英・独で研究生活を送る。慶應義塾大学で10年間、特任准教授を勤めた後、2013年からはパリ・バルセロナ・フィレンツェ・ウィーンに拠点を移し、カフェを転々としながら執筆活動中心の生活を送っている。『女性自身』に「ジョン様の心に美味しいキムゼミ」を連載中。オンラインサロン「Life is Art」を主宰(http://life-is-art.jp/)。著書に『媚びない人生』(ダイヤモンド社)等。近刊に『来世でも読みたい恋愛論』(大和書房)がある。
第4回 9月26日(土)10:30-12:00
カフェ文化論
小山伸二 氏(辻調理師専門学校 メディアプロデューサー)
食の専門出版社を経て、辻調理師専門学校の企画部・メディアプロデューサーに。コーヒー文化論が専門。出版社時代には、コーヒーの文化雑誌「blend」の編集を担当。自ら業務用の焙煎機を使ってコーヒー焙煎を実践。「日本コーヒー文化学会」常任理事。「食生活ジャーナリストの会」幹事(勉強会担当)。詩人として「詩とコーヒー試論」を執筆(「コーヒー文化」収録:2003年)。著書に『きみの砦から世界は』(思潮社)。
第5回 10月3日(土)10:30-12:00
受講生発表&まとめ
楠本修二郎氏、黒崎輝男氏から直接アドバイスが受けられます。
第1回 10月17日(土)10:30-12:00
人が主役なコーヒー店のつくり方
松島大介 氏( PADDLERS COFFEE オーナー)
学生時代のほとんどをアメリカ西海岸のポートランドで過ごす。そのときの縁がきっかけで、STUMPTOWN COFFEE ROASTERS(ポートランド発祥でサードウェーブコーヒーの火付け役)の豆を日本で唯一取り扱えることに。コーヒーのことは何も知らないところから始め、2013年PADDLERS COFFEEをOPEN。
第2回 10月17日(土)13:00-14:30
美味しいコーヒーの淹れ方ワークショップ
和田剛 氏(カフェ・カンパニー株式会社)
002年カフェ・カンパニー㈱入社。数多くのCAFEの運営・企画に携わり、2011年に中米エル・サルバドルに単身でコーヒー留学へ。現地でコーヒーの栽培から抽出までの全ての工程を学ぶ。ちなみにコーヒー仲間からはQuicoと呼ばれている。帰国後はカフェ・カンパニー全店舗のコーヒークオリティ責任者を務める。また東京 丸の内にて立ち上げたCAFE SALVADORを始め「1杯のcoffee」を中心としたその活動は多岐に渡り、様々なジャンル・地域へと拡がりを見せはじめている。
第3回 10月24日(土)10:30-12:00
カフェ的空間考 ー人が交わる場のデザイン
流石創造集団+COMMUNE246設計デザインチーム
常にモダンであり続け、かつ成熟した表参道に、新しいコミュニティ型の空間「COMMUNE 246」をプロデュース。オープンエアドーム型の共用スペースを中心に、個性あふれる料理やお酒を提供する「フードカート」や「カフェ」、新しい働き方の可能性を追求する「シェアオフィスMidori.so」、ユニークな講義を展開する学びの場「自由大学」を集め、Random, Wisdom, Freedomをキーワードに人々の創造性を刺激する空間をつくっている。
第4回 10月31日(土)10:30-12:00
豊かなコミュニケーション
高野要一郎 氏(Y+Associates 代表)
CAFE DINER ROOM(水戸)、東京R不動産のカフェ+宿saro(新島)などを経て、那須のChus、コモンハウス ROW Niijimaメンバー、ippin(ぐるなび)キュレーターなどを務める。常に地域とお店の関わり方を主軸とした展開をしている。1977年茨城県生まれ。
第5回 11月14日(土)10:30-12:00
受講生発表&まとめ
楠本修二郎氏、黒崎輝男氏から直接アドバイスが受けられます。
第1回 11月28日(土)10:30ー12:00
カフェと街の関係 コミュニティ・地域創生
楠本修二郎氏(カフェ・カンパニー株式会社 代表取締役社長)
無駄なヒエラルキーをなくして、いかにクリエイティブなアイデアを掘り起こし、マルチステークホルダーとともに発展していくかという課題を抱える日本企業。行政や他業界企業からカフェ的なコミュニティー形成について、年々相談が増している事を実感しています。カフェ的な要素がいま求められている理由を皆で考えていきます。
第2回 11月28日(土)13:00-14:30
カフェと〇〇 新たな価値をつくる
どんなエリアに時代が求めるカフェ的空間をどのようにつくるのか?地図を見ながら、立地条件や物件の可能性を紐解きながら具体的な事例を取り上げ、皆でプランを練ります。
第3回 12月5日(土)10:30ー12:00
オフィスをカフェ化する
飯田昭雄 氏(アートバイヤー/編集者/キュレーター)
2011年東日本大震災直後、宮城県石巻市の街つくりをサポートする一般社団法人ISHINOMAKI 2.0設立。(株)電通iXに在籍し、アートバイヤー/キュレーター/編集者として、ストリートから現代美術他、様々なアーティストやクリエーターのネットワークを構築・駆使しながら、広告から東北支援プロジェクトまで横断的に関わり続けている。今回は、オフィス内の部署間をつなげるためにカフェ的な空間をつくった経緯やその効果についてお話頂きます
第4回 12月12日(土)10:30ー12:00
革命はカフェから始まる
黒崎輝男氏(自由大学ファウンダー)次の時代を引っ張っていき、作っていく人、つまり一つ前の時代から見たときの「変革者」が当時のカフェには集まっていた。アメリカの独立戦争の中核メンバーがパリのカフェで集まっていた様子やアメリカ西海岸のヒッピーカルチャーを絡めたカフェの話などを振り返りつつ、これからの働き方や生き方の中心はカフェにあることを語ります。
第5回 12月19日(土)10:30ー12:00
受講生発表&まとめ
楠本修二郎氏、黒崎輝男氏から直接アドバイスが受けられます。
※ゲストの都合により、内容が入れ替わる場合がございます。
Q:講義はどのような進め方をしますか?
A:心技体、一つのテーマを全5回で学びます。1回目から4回目はゲストをお招きします。90分の講義で、60分はゲストによるレクチャー、30分はグループワークと発表の時間になります。インプットとアウトプットのバランスを取ることにより、得た知識を自分ごとに置き換えます。5回目は前4回で学んだことをプレゼンテーションします。テーマは事前にお伝えします。楠本修二郎氏、黒崎輝男氏からフィードバックがあります。
Q:どうしても欠席しなければならない日があります。どのようなフォローが受けられますか?
A:講義は毎回録画いたします。欠席した回や、振り返りで使える受講者限定の映像配信を準備いたします。
Q:コーヒーの淹れ方をもっと学びたいのですが?
A:ゲストにお越し頂く方々は、コーヒーに対しての造詣が深い方がいらっしゃいます。「この考え方が正しい、この淹れ方が正解だ」という事をお伝えするのではなく、受講生のみなさんが自分の軸を持って考え、オリジナリティを発揮できるような講義を展開していきます。
(第1期募集開始日:2015年7月2日)
第1回
無駄なヒエラルキーをなくして、いかにクリエイティブなアイデアを掘り起こし、マルチステークホルダーとともに発展していくかという課題を抱える日本企業。行政や他業界企業からカフェ的なコミュニティー形成について、年々相談が増している事を実感しています。カフェ的な要素がいま求められている理由を皆で考えていきます。
第2回
どんなエリアに時代が求めるカフェ的空間をどのようにつくるのか?地図を見ながら、立地条件や物件の可能性を紐解きながら具体的な事例を取り上げ、皆でプランを練ります。
第3回
2011年東日本大震災直後、宮城県石巻市の街つくりをサポートする一般社団法人ISHINOMAKI 2.0設立。(株)電通iXに在籍し、アートバイヤー/キュレーター/編集者として、ストリートから現代美術他、様々なアーティストやクリエーターのネットワークを構築・駆使しながら、広告から東北支援プロジェクトまで横断的に関わり続けている。今回は、オフィス内の部署間をつなげるためにカフェ的な空間をつくった経緯やその効果についてお話頂きます。
第4回
次の時代を引っ張っていき、作っていく人、つまり一つ前の時代から見たときの「変革者」が当時のカフェには集まっていた。アメリカの独立戦争の中核メンバーがパリのカフェで集まっていた様子やアメリカ西海岸のヒッピーカルチャーを絡めたカフェの話などを振り返りつつ、これからの働き方や生き方の中心はカフェにあることを語ります。
第5回
楠本修二郎氏、黒崎輝男氏から直接アドバイスが受けられます。