講義レポート

カフェが担うミッション(ONIBUS COFFEE 坂尾篤史 氏)

カフェ自由大学9月5日(土)スタート

はじめましてONIBUS COFFEEの坂尾です。
僕がカフェやコーヒーに興味を持ったのは2007年にオーストラリアへワーキングホリデー行ったときです。その時バリスタ淹れてくれたコーヒーがいままで知っていた味とは全く違う風味豊かなコーヒーで、コーヒーを始めるきっかけになりました。その頃からスペシャルティコーヒーを通して本当に多くの方に出会い、いろいろな影響を受けて自分の生活が変化してきました。

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カフェはレストランと違い毎日通える場所、いつものお客さんと、いつもの挨拶を交わして何気ない会話を楽しみお客さんを送り出していく。そして、スペシャルティコーヒーは「サスティナブル」や「トレーサビリティ」が明確な食材なので、いつものお客さんに気づきのきっかけを与えることができると信じています。

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例えば、おいしいコーヒーに合わせるなら手作りのパンやケーキを近所のお店で買ったりする。近所のお店を回るのに自転車に乗るようになる。自分の生活圏にコミュニティが出来て、情報も人を介して得るようになる。「クラフト」や「オーガニック」がより身近になって、自然と作り手のことが気になるようになる。そうやっていつもの風景が少しづつ変化していくと出会う人や価値観、毎日の風景が変化する。

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いつもとちょっと違う視点でカフェに行くようなったり、お店も自分たちのミッションを明確に持つことによって、カフェがただ時間をつぶすだけの場所ではなく、情報を得る場所、情報を発信する場所、地域コミュニティの中心へと変わっていく。

僕は今増えてきている、スペシャルティコーヒーを使ったカフェやコーヒースタンドが、いろいろな人に影響を与え、(もちろん自分自身の生活も豊かにし)今の時代の価値観を変えるきっかけを与える一番身近な場所になることができると信じています。

講義で皆様にお会いできること楽しみにしています。

【心】カフェの精神 歴史と思想
コーヒーへの探求心 9月5日(土)10:30-12:00
ゲスト:坂尾篤史 氏(ONIBUS COFFEE オーナー)sakaoオーストラリアでカフェの魅力に取りつかれる。約一年のバックパックを経て帰国後、バリスタ世界チャンピオンの店でコーヒーの修業。焙煎やバリスタトレーニングの経験を積み、2012年に独立。奥沢に『ONIBUS COFFEE』をオープン。自由大学『TOKYOコーヒーライフ』教授やコーヒーワークショップを行いながらコーヒー農園にも積極的に訪れ、2014年5月に渋谷、道玄坂に『ABOUT LIFE COFFEE BREWERS』をオープン。サスティナブルなコーヒーから繋がる暮らし方の提案と東京のコーヒーのスタンダードを変えるために活動中。1983年生まれ。


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