講義レポート

のめり込むほど面白い。社内起業学

「社内起業学」講義レポート

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今回で10期を数える社内起業学。「なにか自分でやりたい」とモヤモヤを抱える毎日の中で、私は起業に向かう人達のパワーを肌で感じました。そこで見えたことをレポートします。

皆さんの中でやりたいことがあって起業を考えている方、また起業を迷ってモヤモヤしている方はいらっしゃいますか。社内では相談しにくいこの話題、総務省が実施した就業構造基本調査によると2007年には起業希望者は100万人を超え、そのうち起業準備者は52万人もいます。潜在的にも起業希望者はかなりいるんですね。

ここに「会社にいながら、やりたいことも、やる」という方法論があります。社内で自分のやりたい企画を立ち上げられたら。どうです?ちょっと面白そうじゃないですか?講義の教鞭をとるのは、自らが社内起業の実践者である望月暢彦さん。元々独立起業を経験し、その後大手企業に勤めながら社内起業を実践しているそうです。

そうは言っても「社内規則が厳しいからウチは難しい」。よく聞く話ですが、内容を踏まえてプロセスを踏めば規則は味方になります。「前例が無いから判断できない」これも、「前例があれば判断するよ」ということの裏返しでもあります。他社の事例を組み合わせることでNOと言われない交渉をして、やりたいことに1歩1歩近づけます。このように望月さんが手掛けた社内起業の成功、失敗例を交えつつメソッドとテクニックを学べます。
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しかし講義を受けて私が一番面白かったのは、受講生(の持ってくる企画)です。全員が同じベクトルを向き、やりたいこと(モヤモヤ含む)を携えて参加してくるんです。その「やりたいこと」はもちろん荒削りなのですが、どの人の企画もキラリと光るものが入っています。それを望月さんと同期の仲間にプレゼンし、みんなから意見やアドバイスを貰い、一緒に研磨して行きます。

そしてこの時に、人の企画を自分の事として考えのめり込んだ瞬間に、何倍も面白くなりました。受講生全員の企画の数だけ社内起業の模擬訓練も行えます。そうして全5回の授業で体系的に学び研磨することで、社内起業として通用する事業企画に育て上げることが出来ます。
出来た仲間とは卒業後も離れて行きません。その上同窓会で卒業生との繋がりも出来るんです。今回は8名が参加した社内起業学。授業が終わって1ヶ月。再会の同窓会に合わせてその後の報告会がありました。メンバーの1人が社内起業を実践し、結果を出しました!社内全国企画コンテストで優秀賞を獲得し、その祝賀会の席で講義で作った事業企画書を発表したそうです!これが自分のことのように嬉しく感じるのも社内起業学の醍醐味のひとつかもしれません。

あなたの中にあるモヤモヤを社内起業学でぶつけませんか?参加をして、同じベクトルの仲間と一緒にワクワクしましょう。あなたと、同窓会で会えるのを待っています。
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(text:キュレーター 鈴木まこと)


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