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ソルティー|FLY_015

アイス好きから始まった新しいプロジェクト

ソルティー(アイスクリームソーシャル発起人)自由大学では「キュレーション学(初級)」「キュレーション学(中級)」「東北復興学」を受講。 アイスクリームソーシャルプロジェクトの発起人としてワークショップを 行う。ソーシャルアイスってなんだろう?どんな活動?プロジェクトの詳細 を教えていただきました!


 

Q.自由大学に来た経緯(いきさつ)は?

facebookの投稿で自由大学を初めて知りました。いくつかプロジェクトを行っていたのですが、東北での活動を通しての授業を自分でやりたいなと思っていたところにキュレーション学を見てちょうどいいタイミングだったので。

Q.自由大学で学んだことは?

東北復興学を受講した時に東北に関心がある人がたくさんいることに驚きました。僕は仙台出身なので地元なんですけど、地元じゃない人がほとんどで。みんなの何かしたい!何かしなきゃという思いを感じて嬉しかったです。

Q.アイスクリームソーシャルって、どんな活動なんですか?

そもそも「アイスクリームソーシャル」というのはアメリカに元々ある習慣のことなんです。教会のバザーの時などにみんなで親睦を深めるために持ち寄ったアイスを食べるんです。怒りながらアイスを食べる人はいないですもんね。僕らは、同じ言葉を使っていますがアメリカの習慣とは異なる活動をしています。日本版アイスクリームソーシャルというところでしょうか。

Q.違う活動ってどんなことをしているんですか?

アイスを食べながら、社会を楽しくよりよいものにするための場としての活動をしています。具体的な例ですと、福島の会津中央乳業さんと取り組んだ例があります。原発事故で風評被害で売り上げが落ち込んでいて困っていた会津中央乳業さんを支援するために、東京と福島でワークショップなどを開いてアイスの新商品を作るワークショップなどをしました。

結果のべ100人近くのアイス好き、ソーシャルなことに興味のある方が参加してくれて、ワークショップの結果「もなかアイス」が開発されました。販売のお手伝いもしています。2014年10月に福島で開催されたロックフェス「風とロック」でも販売したのですが大盛況でした。

Q.なるほど!私もそのアイス食べてみたい。どうしてアイスなんですか?

僕が、アイスが大好きだからです(笑)。 本当にアイスが大好きで自分のfacebookに市販のアイスの感想を新商品が出るたびに投稿していたんです。そうしたら、ソルティー=アイスの人、という認識をみんなが持っていくれていました。

Q.じゃあ、ワークショップに来る人もアイス好き?

はい。アイス好きの集まりです。だから年齢も職業も性別もバラバラ。でもアイスが好きという共通項があるのでアイスの話ですぐ盛り上がることができます。会津乳業さんのブレストの時も、いろんな意見やアイディアがでてきて常に新鮮でした。

Q.好きが高じて、活動を始めた感じですかね?

そうですね。好きなもの発信っておもしろいんじゃないかと思いました。なんてことない好きなものを軸にした繋がりでいろいろできるのは、今の時代っぽいなと思います。だって僕アイスおたくですもん(笑)。アイスクリームソーシャルを立ち上げる前に個人的に別の震災支援アイスを作っていたんですけど、その時も「ソルティーといえばアイスだから、アイス作ったら?」みたいな感じだったなあ。震災後にボランティアで、週末に東北に通っていたんです。もっと深く関われないかな~って時に、「ミガキイチゴ」を作っている団体の方にお会いして。このイチゴを使ってアイスを作ったのが始まりでした。

※ミガキイチゴ:震災で9割崩壊してしまった宮城県山元町。大規模な最先端施設をつくってイチゴ栽培を行うプロジェクトで誕生したイチゴの新ブランド。

Q.これからの目標はなんですか?

会津中央乳業さんの件でいえば、東京で店舗を出されたい、webでもっと販売したいといろいろな希望があるので、その想いに沿って「もなかアイス」の販売先を増やすことですかね。

【取材後記】アイスについて語るソルティーさんは子供のようでキラキラしていました。お話を聞いているだけでアイスが食べたくなってくる。好きなものを語る時、人はいつもよりも魅力が倍増するのではないでしょうか。アイスクリームソーシャルは、「アイス好き×地元の復興を応援したい」というソルティーさんの想いが重なったからこそ生まれた活動だと思いました。好きなことを発信っておもしろい。好きなことを堂々と表現してみんなに知ってもらうことが、新しい活動や人との出逢いを引き寄せてくれるきっかけになるんですね。誰にでも好きなことはあるのでは?胸の中にある自分の好きは、新しい一歩へのカギになるかもしれません。

(インタビュー: #鈴木宏美


 

FLY(フライ)は、自由大学の卒業生が登場するインタビューコーナー。自由大学に通い、新しく見つけた自分の姿。卒業して、踏み出した一歩は小さくても確かな手応えをもって、新しい日常の扉を押し広げます。卒業生&受講生が体験した、自分らしい転換期の話をお届けします。



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