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【vol.3 面白さと違い】岩井謙介

鮮度のある學び

自由大学READY STUDY GO

「いいですよね。自分のやりたいこと、好きなことがあって。」

以前勤めていた会社で、後輩からよく言われていた言葉だ。

好き勝手やっていた僕を見て、きっと何も考えずにかけてくれた言葉なのだろうが、僕からしたら、あなたも好きなことをどんどんやっていけばいいじゃないかと思うので、こちらもあまり何も考えず、そんな言葉をかけると、

「いや、好きなことが何なのかわからないし、何かに没頭できることがないのです。」といった驚きの答えが返ってきた。

なんの変哲もないやりとりだが、本質的に問題がありそうなので、今日はそのことについて書きたいと思う。

前回の選択の話の時に、面白いこと、興味があること、好奇心がくすぐられることを選択していけばいいのではないのかと結論付けたが、何を面白いと思うのかで、それが好きへの入口になるか、結局あまり関心がないことになってしまうという出口になるかの分かれ道になってくるのではないかと思う。

単純に面白おかしいことは、瞬発力的な面白さという点ではパワーがあるかもしれないが、熱しやすく冷めやすい。ならば、これ!というモノを決めてそれをひたすら掘り下げていくというやり方もあるが、このプロセス自体はとても大事だが、どうしても力技で知識の詰め込みになりそうになるし、詰め込むことで満足してしまうのではないだろうか。

そこで物事を比較して考えて見ることをオススメしたい。

このプロセスは、僕が自由大学の講義を創る上でも常に心がけていることだが、何か探求したいことと関連すること、もしくは全く別ジャンルのことを比較して考えると必ず出てくることが“違い”なのだ。

普段の暮らしの中や今までの教育の中で“違い”というものは、あまり見せたくないものだし、見たくないものなのかもしれないが、この”違い”を面白がれることが好きをみつけられるヒントなのだろう。

あなたは、”違い”を楽しめているだろうか。

 

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