こんにちは。「伝わる文章学」キュレーターの武石綾子です。スタートから1年弱、「伝わる文章学」は先日7期が終わり、受講生は早くも100名を超えました。
コミュニティも少しずつ大きくなって、卒業生から「ライターとして今度○○の仕事をするから読んでね!」「会社でメールを褒められた!」などの嬉しい近況報告もいただけるようになりました。有志で文章のサイトを立ち上げてみよう、という話も出ており、文章という共通キーワードでつながったメンバーで、活発なコミュニケーションが行われています。
今回の講義レポートでは、これまでの講義全体を改めて振り返ってみたいと思います。実際に受講した方に「この講義の良いところは?」と伺うと様々な感想をいただきますが、その中でも多数を占めたのが、以下3つの点です。
【1】「文章上達の極意は添削にあり」
上記は募集ページにもある言葉ですが、何より評判がいいのは、やはり鈴木教授の「添削=赤字」。この講義では、毎回講義で学んだテーマに即した文章課題が出されます。
提出されたそれぞれの課題は、現役編集者の教授が細かく赤字を入れた後に返却されます。赤字によって自分の文章を客観視できるようになると、無意識にやってしまっている文章の癖に気づくこともありますし、「自分の文章は他人にどう映るのか?」「何をどう変えればもっと伝わるのか」などの疑問も生まれるようになります。それに対応していくと、赤字はどんどん減っていき、自然と文章も伝わるようになっていくのです。
【2】「自由大学でしか聞けない“文章のプロ”同士のトークセッション」
添削に加えて好評なのが、ゲストと教授のトークセッション。これまでにお越しいただいたゲストは、テレビやan・an連載でもお馴染みの負け美女評論家・犬山紙子さん、太宰治研究家で元読者モデルの木村綾子さん、女子から大きな支持を集める歌人・作家の加藤千恵さん、小学館漫画賞の審査委員も務めるコラムニスト・ブルボン小林さんなど、エッジの立った文章のプロばかり。
普段は聞けない業界やおシゴトの裏話もこっそり教えてもらえますし、受講生の意見がゲストの新作の帯コピーに反映されたこともありました。懇親会にゲストが参加することも多く、たくさんの方が講義後も刺激を受けていました。
◎受講生による、ゲストの回の講義レポートはこちら
・「捨てる」ことで生まれるもの(ゲスト:木村綾子さん)
・「書きたいけど、書けない」のワケ。(ゲスト:門倉紫麻さん)
【3】「この講義には卒業はありません」
講義自体は全5回ですが、最終回にも課題が出され、講義終了後ですら要所要所で教授による添削サービスが受けられるのも好評です。リソースに限界はありますが、教授に「仕事で使うので○○の文章添削してください」とメッセージが入ることもしばしばです。やる気さえあれば、ずっと文章力を磨き続けられるのもこの講義の魅力のひとつです。
メールやSNSなど、文章を書く機会は日常的にいくらでもありますがその際に講義のエッセンスを意識して取り組んでいくと、いつのまにか文章は上達していくようです。
7期連続で満員御礼の本講義ですが、定期的に開催していますので、ご興味がある方はぜひ講義ページをチェックしてください。