毎回素敵なゲストを迎える旅学も今期で6期を迎えます。
世界中で活動されているミュージシャンのGoRoさんをゲスト講師にお迎えした第2回の講義レポートを、5期卒業生の橋場千寿子さんがまとめてくれました。人生を変えたアジア放浪のお話から旅で培った楽器演奏のお話、旅で得た出会いのお話などとても興味深いお話です。
・旅のきっかけは「行ってみたい!」から。ある日旅先で帰りのチケットを捨て、そこから旅が始まった。カリンバを買えないなら作ろう。自作していると売って欲しいという人が現れ、それ以来カリンバを作って売るようになったというGoRoさんのカリンバはとてもかっこいい彫刻が施され、唯一無二ではないかと思うほど。見たことがない。
・電気やガスを使わない生活から日本に帰国してみるとリアルじゃない。カルチャーショックを受ける。都会のひどいところに行こうと思い、新宿の地下で祈りの演奏とダンスを行った。モノトーンの多い都会で原色の服を着たGoRoさんたちは目立っていて、たくさんの人が耳を傾けたとのこと。
・音楽のはじまりは祈り。いつの間にか大事な部分が失われてしまって、お金の為や売れる為とか他のことが先になってしまっている。しかし、世の中は今変わり目にきているのでは。
・ディジュリドゥをジャングルの中で毎日吹いているとそのうち動物たちが答えてくれるように。音楽は動物にもわかる。
・海外で言葉が通じなくても絵や音楽でコミュニケーションをとってみる。今の日本人にはそれが足りない。
・郡山の中学校に行った際は和太鼓との演奏で中学生のアイドルに。最後の曲ではみんなで踊りだす。今までの日本ではこんな事はなかった。生徒のひとりは「今日ほど解放された事はなかった」と話してくれた。
などなど、たくさんのエピソードをお聞きすることができました。
受講生は、珍しい楽器に興味津々の様子。「夜焚き火を囲んで聞く音」「悪い夢を見そう」「幼い頃の想い出を思い出した」など各々のイメージや感想を言い合いました。
そして教授であるSUGEEさんとのセッション。おふたりのとても素晴らしい生演奏で第2回目の講義は幕を閉じました。
ディジュリドゥやカリンバの説明と実演にホーミーも登場して、すっかり楽器の虜になってしまいました。特にカリンバは持ち運びも簡単なので、ぜひとも色々な場所へ持って行き弾いてみたいと思います。楽器の魅力とともに大切な事を教わった今回の講義でした。