講義レポート

盛況のうちに終了した「Idea to Action」のレポートが届きました。

私たちの日常の一部である「食べる」ということ。

美味しいものを食べたら誰でも幸せな気分になりますが、現在の食の生産と消費にはさまざまな課題があります。

青山ファーマーズマーケットに出店する、Green Basket Japanの野菜

私たちの健康にも環境にも優しい、持続可能なシステムに移行させる必要があるとはいえ、このような大きくて複雑なテーマに取り組むのはなかなか難しいもの。そこで「食」の業界にクリエイティブな変化を起こすため、デザイン思考をベースとした1DAY講義「Idea to Action」を新たに開講しました。

講義のキュレーターを務めるのは、デンマークのビジネスデザインスクール「カオスパイロット」出身のAnnaとTessa。ファシリテーションは、ファーマーズマーケット運営スタッフのRihoが行いました。

「持続可能な食の発展をサポートするために、どうやって分野を超え協調していくことができるか」という大きな課題を、「U理論」の思考プロセスに沿ってブレイクダウンしながら講義を進めていきます。

まずはアイスブレイクも兼ねて、教室の外に出てチェック・イン。

「好きな食べ物は?」「今日参加したきっかけは?」と質問しあったり、講義の核になる「複雑なシステム」の理解につながる簡単なミニゲームに挑戦します。

準備運動ができたところで、教室に戻っていよいよ講義スタート。

抽象的な課題をより具体的にするため、今回は小田原・南足柄の有機農園Green Basket Japanの加藤かいさんと、国連大学研究員のRanjeetaさんをゲストにお招きしました。


Ranjeetaさんによる、農業と気候変動の関係性やインドの事例紹介

特に参加者の皆さんが驚きながらも楽しんでいたのが、講義の後半の「マッシュアップ・アイディエーション」の時間。

講義のメイントピックである「小規模農業」に加えて、全く無関係の「お寺」と「ディズニーランド」という3つのトピックに関連する要素をできる限り書き出します。

その後は、異なる2つのトピックから取り出した要素を組み合わせて「持続可能な食の発展」につながるアイデアを生み出します。

お寺の侘び寂びの要素と農業を組み合わせた「枯山水農園」、ディズニーの物語から連想した女性が活躍する「シンデレラ農法」など、ワクワクするアイデアがたくさん生まれました!


かいさん自身も講義に参加。「農家では中々出てこないアイデア満載で勉強になった!」

講義の後には、皆でFarmers Marketへ。
毎週土曜日に出店されているかいさんにマーケットを案内してもらいました。

受講生の皆さんから「食の問題に興味があっても他分野からの関わり方が分からなかったけど、希望が持てた」「デンマーク式のテンポ良いワークショップが楽しかった」など、嬉しいフィードバックをいただいた「Idea to Action」。

第2回も開講予定なので、お楽しみに!

<他の写真も載せておきますね>





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