講義レポート

自分や世界と出会い直す

共生のシャーマニズム学 第5期 第1回 講義レポート

何やら壮大なタイトルですが、今回、第5期となる「共生のシャーマニズム学」の初回講義に参加して私が感じたメッセージでした。ここではそんな講義の様子と、私が感じたことを少しお伝えできたらと思います。

19:30、開講ーー

最初に教授のSUGEEさんから挨拶。髪型をコロコロ変えるそうで事前に拝見していた写真とは雰囲気が異なっていましたが、気さくでパワフルな印象を受けました。

そして、参加者の方からも自己紹介。みなさん色々なバックボーンをお持ちの方で、特に講義に興味を持った理由は本当に多種多様。

「見えない世界に興味がある」
「宗教や瞑想に関心」
「インスピレーションや直感を鍛えたい」
「働くことと生きることの間にギャップを感じて」…

その中でも私が特に印象的だったのは「人は本来”自然”の一部のはずなのに、なんだか最近”不自然”になってきている気がして、その違和感のヒントを得るために来ました」という理由。

シャーマンや見えない世界そのものに興味がある人はもちろん、こういった日常生活で感じる違和感を起点に受講するという行為そのものが、素敵だなと思いました。自分が講義に参加した理由も大切ですが、一緒に講義を受けていく仲間のお話は、また違った視点で物事を捉えるきっかけになるのかもしれません。


そうしてはじまった講義。SUGEEさんはこんな問いを投げかけます。

「シャーマンとはなんだろうか?」

受講生の間でのディスカッションタイムは、みるみるうちに白熱。SUGEEさんが「そろそろ終わりにしましょう」とアナウンスしてもそのアナウンスがかき消されるほど、みなさん盛り上がっていました。

「共生とシャーマニズム学」に申し込んだからには、自分なりの”シャーマン”像をある程度こしらえていた方は多かったように思います。でも、話してみると受講生1人1人少しずつ視点が違い、その違いの中で1つのシャーマン像を再構築していくところに面白さがあるように思いました。(顔の見えるコミュニケーションはやっぱりいいものです)

そうしてそれぞれが考えた「シャーマン」の定義はやはり皆、少しずつ異なっていました。

でも、SUGEEさんはそれら全ての定義を正解として扱って、しかもそれらのエッセンスを昇華してシャーマンについての図解を試みます。図解の内容は実際に講義を受けてのお楽しみですが、あまりシャーマンそのものに馴染みのなかった私もスッと腑に落ちて、(そして随所にSUGEEさんのディープな体験や実例が紹介されることもあり)とても好奇心がくすぐられました。

受講生も皆さん前のめりで、SUGEEさんの描く図解や紹介される映像などに興味津々。初回とは思えないほど意見や質問もあがっていました。

21:00、そうして、拍手とともにあっという間に閉幕ーー

私自身、受講前はシャーマンに対し漠然とした(少々怪しい?)イメージで、未来を見通す「予言者」のような人だと思っていましたが、どちらかというと「預言者」、すなわち内なる世界やルーツからのメッセージを預かることのできる人なんだと感じました。

そして、預かりものは、あるべき場所へ戻していく必要がある。

写真や音楽、瞑想、踊りなど、その人にあったやり方で、自分の周りの大切な人やコミュニティにどんどん渡していく。そんな世界観、とっても素敵ですよね。(怪しい=知らないだけでとても身近でした。反省。)

移り変わりの激しい世の中。国内外でのウイルス蔓延や紛争。なかなか気軽に人と会えないこのご時世だからこそ。まずは、意識さえすれば24時間365日一緒にいる自分の内なる声をしっかり預かって、内側から自分や世界とつながり、「出会い直し」ていくことが必要ではないでしょうか。

シャーマンや見えない世界に興味がある人はもちろん、自分や世界と出会い直すきっかけを欲している人へも、きっと大きな気づきが得られる場になると思います。

ピンときたら。シャーマンのようにその直感を信じてぜひ受講してみてください!

TEXT:河村(自由大学・運営サポーター)

 



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