講義レポート

自分のお店を小さく始めていきたい人のための新講義「お店をはじめるラボ」。第1期が表参道の246Commonで開催されました。前回に続き、2日目の様子をキュレーターの和泉里佳がレポートします。

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お店をはじめるラボ2日目は、午前+午後の2コマスペシャルデイ。ここからゲストにいろいろな話を聞いていきます。まずは午前の部、夜の鎌倉で三輪自転車をつかって神出鬼没にケーキを売っている「Pompon cakes」の立道嶺央さんをゲストに迎えて「お店が無くてもお店はできるか?」について考える時間となりました。

ケーキ屋さんと言えば、お店の奥でケーキをつくりながら売っているのが、いわゆる定番のスタイル。でも立道さんのケーキ屋さんスタイルは、三輪自転車。その方が鎌倉の街に合うと思ったからだそうです。商売をはじめるときにはその土地を読むことが大事なのですね。

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こんな感じで鎌倉の街に現れる立道さんのケーキ屋さんは、ただケーキを売るだけではなく、ケーキを媒体に人とつながるコミュニケーションの場。ケーキをパクパク食べられる屋台があったら楽しいなと思ったことから、誰もやったことのなさそうなこのやり方を選んだそうです。そんな行商スタイル、新しい働き方のように言われるけど、実は昔からの引き売りと何も変わらないのだとか。昔ながらのスタイルと新しいSNSの融合、それをやりたかったそうです。

アトリエで仕込みから全ての製造を行い、出来上がったケーキをもって夜な夜な鎌倉の街に繰り出して売っている立道さん。最初から夜を狙っていたのか?というと、案外そうでもない様子。ひとりで朝6時から仕込みをしてケーキを焼いても、結局夜の7時くらいになってしまい、そこからさあ街に出ようと思ったらもう外は暗かったのだとか。でも夜になってしまったのが結果的に良い方向に繋がります。鎌倉は夜は観光客の方がいなくて、地元に戻ってくる人が多かったので、最初に地元のお客さんをつくることができたのです。立道さんの人柄や才能に加えて、いろいろな偶然や幸運も重なり、今ではすっかり地元で人気者に。神出鬼没な三輪自転車に会えたらラッキー!なんて噂も広まって、今まで一度もケーキが売れ残ったことがないそうです。

この日は、三輪自転車を作って販売もしている三輪さんも特別ゲストで来てくださいました。三輪自転車を使った今ドキ行商スタイル、会社勤めをしながら週末だけやっているという人も出てきたようです。一人で小さくはじめるには、面白い方法かもしれませんね。このラボ1期生の中からも三輪自転車デビューをする人が現れるのでしょうか。楽しみです。

>>ファーマーズマーケットでも時々売っている三輪自転車についてはコチラ。
サンリン自転車生活社

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お店をはじめるラボの講義の様子は、キュレーターの田中佑資くんが男子野菜部のTwitterでも中継してくれています。【#お店をはじめるラボ】をチェックしてみてください。



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