講義レポート

場としてのリアルなメディアを体現中

「ニューメディアラボ」 講義レポート

これからのメディアを一緒につくっていく「ニューメディアラボ」、2期生の新たな活動について、受講生の濱島あやさんがレポートしてくれました。

newmedialab_20130521私は以前テレビ局でニュース番組のディレクターをしていました。ニュース番組であるということ、また海外の視聴者に向けた番組であったためなおさら、”誰に何を発信している”という実感が持てずにいました。目まぐるしいスピードの中で一方的に情報を配信していくのではなく、きちんと向き合えるメディアとは? そしてそこに自分がどう貢献していけるか?と模索していたところ、「ニューメディアラボ」に出会い、導かれるように参加しました。

ニューメディアラボ」には、その名のごとく新しいメディアの可能性を探る仲間が集まりました。これまで既存のメディアに関わってきた人もいれば、全く違う業種の人も、受講生のバックグラウンドは様々。初回は自己紹介から始まり、それぞれの興味や意気込み等を聞いた結果、自ら一緒に組みたい人を選びチーム編成です。最終回のプレゼンテーションに向けて”どんなメディアをやりたいのか”アイデアを出し合い、形にしていくことを共に目指すチームメイトが、これはフルーツバスケットか?(ゲーム。小学校の時にやりませんでしたか?)と思わせる一斉の移動で奇跡的に決定。1チーム約4~5人が”類は友を呼び”、チーム名もその場で決めて始動です。

毎回個性豊かなゲスト講師はもちろん、濃い教授陣やキュレーターとともに既存のメディア、これからのメディアを考えた結果、最終日の各チームプレゼンテーションで発表された内容の全てに共通していたこと、それはみな「リアルなメディア」を求めているということ。既存のマスメディアはもちろん、SNSはもはやツールのひとつ。これからはそういったツールを冷静に利用しつつ、情報ひとつひとつが相手にきちんと届いていることが実感できる、もっとパーソナルなメディアを受講生の多くが渇望していることを実感する場となりました。

卒業してから約4ヶ月後、「ニューメディアラボ」2期卒業生有志を中心としたメンバーが「SOCIAL DESIGN TALK」という名のもとに新たに集結しました。発起人の中原淳氏言わく、この会合は、”ソーシャルデザインをキーワードに1人5分のプレゼン枠で自由に楽しく語りあう「アイデアの実験場」”。1人がプレゼンしたことに対し、オーディエンスは質問や提案などをメモし、プレゼンターに渡すというシステムです。心や頭の片隅にあるアイデアや、隠れたスキルが実は宝の持ち腐れになってはいないか? ちょっとしたことでもシェアしあえれば、世界はどんどん広がっていく!と、「ニューメディアラボ」2期卒業生という枠を超えてこれからも同志を増やし楽しく活動していく予定です。合言葉は”BYO DRINKS, BYO IDEAS”。飲み食いしながらアイデアを交換し合い、情報を提供し合い、そこから何か生まれるか生まれないかは我々次第。まさに「ニューメディアラボ」の講義で考えてきた”場としてのリアルなメディア”を体現中です。



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