講義レポート

脱藩学」では数歩先を歩く脱藩先輩者に、個人またはグループでインタビューをしていきます。

しかし、いきなりインタビューするのは勝手も雰囲気もわからないもの。実際に取材をする前に、ゲスト講師をお呼びして公開インタビューを行います。第4期のゲストは小菅隆太さん。

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小菅さんはとにかく肩書きが多い方。その肩書きをあげてみると、
株式会社みんなのウエディング 広報
日本愛妻家協会 主任調査員・広報
issue + design 広報
群馬県嬬恋村 観光大使
日本婚活会議 プロジェクトリーダー
イイコト図鑑プロジェクト 広報
と、いずれもキャッチーな肩書きばかりです。

「二足のわらじ」どころではありません。自分自身が面白がって活動することで、どんどん周りを巻き込んで行く。熱量があってテンポよく進むお話に教室の温度はどんどん上がっていき、小菅さんのお話や人柄に引き込まれて行きます。

ゲストの話を聞いた後は、受講生それぞれが考える「インタビューしたい人」をシェアし、実際に誰にインタビューしたらいいか、みんなからアドバイスをもらいます。その後、自分では気づかぬ特徴を見つめるために、他者に「タグ付け」をしてもらうワークを行います。

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これらの講義の様子を3名の受講生にレポートしてもらいました。

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自分より周りの人が分かっている得手・不得手
第4期 I.Hさん(30代/IT企業勤務)

たくさんの顔をもつ小菅隆太さん。それらの中で一番印象に残ったのは「社会保険労務士挫折経験あり」の顔でした。仕事を辞めたあと、社会保険労務士を目指されていたそうなのですが、そこでの苦労、挫折、方向転換。そして現在へ至ったという一連の流れ。そして「自分が向いているところにちゃんと行き着いている」というお話の中ででてきた言葉。

向き、不向きというものがそれぞれにあり、自分でぼんやりとわかっている場合もあるし、実は周りの人の方がよくわかっていたりもすることも多いんだなーと、これは講義の後半でやった、お互いの特徴をまとめてタグ付けしていく作業がありそちらでも実感しました。また講義の場にいた人たちもおそらく満場一致で、小菅さんは社会保険労務士ではないなと思っていたに違いないです(笑)。

プレゼン開始からあっという間に小菅ワールドが展開され、瞬間発生言語数の多さもさることながら、プレゼンから勢いと熱を感じました。小菅さんが脱藩後、意志を持ち、より創造的な仕事を経験し積み重ねてきた結果として、こういったプレゼンテーションができるわけで、新しい発見にワクワクしながら時間を過ごすことができました。小菅さん本当にありがとうございました。

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「自分と向き合う時間」と「周りとシェアする時間」
第4期 C.Yさん(30代/公益法人勤務)

小菅さんのプレゼンでは、活動の輪が全国に広がって、周りを巻き込んでいく様子、仕事を楽しむためのスタンス、パートナーシップ等についてお話をお伺いしました。受講生からの様々な切り口の質問にも驚き、それに対する小菅さんの忌憚のないお答えに刺激を受けると同時に、うまくいかなかったことを含め道程を垣間見ることで、親近感を感じました。

次にインタビューしたい人のシェアをしましたが、その穏やかな雰囲気の中で、一人では考え付かない情報を得る、言葉にすることで「インタビューしたい人」≒「自分が取り入れたい要素の本質・ヒント」に近づく瞬間がありました。タグ付けでは、「自分を周りの人に伝えることで、新たな広がりが得られる」との小菅さんの経験談にも促され、残り時間が少なくなりつつも、まだ2回目の機会にも関わらずかなり的を射たタグに納得や笑いが起きていました。

講義は自分と向き合う時間と周りとシェアする時間が程よくブレンドされて、少し硬かった前回よりその場の人たちの距離が少しずつ縮まっていく、「人脈」「ネットワーク」より「つながり」という言葉が近いような時間でした。アポイントが無事取れるかドキドキしつつも、次の発表が楽しみです。

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「他人と比較する事を辞める」「他人と比較されるのを辞める」
第4期 A.Tさん(40代/運送業)

小菅さんの定義する脱藩術は「他人と比較する事を辞める。」「他人と比較されるのを辞める。」この2点に集約されます。他人と比較するまたはされる事により、恨みや嫉妬などが発生してしまうとのこと。確かにこれは当てはまると思いました。自分の事を思い返しても、必ず収入面、地位などで比較しがち。そういったしがらみからの脱出が脱藩の第一歩だと感じました。

「日本愛妻家協会」には、5つの”愛妻家テミル原則“があるとのこと。その内容は

1.やってみる妻が喜ぶ家事ひとつ
2.出してみる気づいた時の感謝の言葉
3.聞いてみる世間ばなしと今日の出来事
4.捨ててみるミエ、タテマエ、セケンテー
5.なってみる恋した頃の触れ合う気持ち

これは既婚、未婚問わず良好な人間関係を構築する上での格言だと思います。5つ全てを実践するのは困難ですが、私はまず2と4から実践したいと思います。

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次回はいよいよこの講義のクライマックスであるインタビューの結果発表。そのインタビューに向けて、たくさんのヒントを各自キャッチできたようです。



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