講義レポート

社会の当たり前から自由になる「脱藩学」第3期。
第5回目の様子を、受講生の萱沼範行さんがレポートしてくれました

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5回目となる最終講義は、それまでに行ったインタビューで得たこと、そして講義を通して学んだことを各自からの発表をし、他の人からアドバイスを受けるという形式で行われました。

脱藩学の大きなイベントである「インタビュー」は、自分が考える脱藩の先駆者にアポイントを取って、実際にお会いし、質問を通して気づきを得ることが目的です。これまでの脱藩学は、チームとして数名でインタビューを行ってきましたが、今期はチーム制を引かなかったので、単独でこれらを行った人が多かったです。

インタビューのやり方については、一切形式はなく各自が事前に用意した質問内容をもとにして、質問をするなかでさらに突っ込んだ質問をするといった流れがベースとなります。さて、実際にインタビューを行って来た方々の発表内で印象に残ったワードを挙げてみます。

「やりたくないことを自覚する」
別の言い方で「Not To Do List」という表現もありましたが、よくよく自分の行動を振り返ってみると、そんなにやりたくないことに結構時間をかけていたりすることに気づきました。

「無いこと・ものを不幸せに思うのではなく、あること・ものを幸せに思う」
地位とかお金とか無いことに不幸せであるという考えよりも、自分が持てる技術やコミュニティーなどを通して、やりたいとこを実現していくという考え方に共感。

「会う人が余分なものを削ぎ落す」
頭の中で悶々としていても何も整理されない。人との会話を通じることで、自分の本来持っているものを気づくことで、それ以外のものを認識していくプロセスになるほど!

「向いていないものほど、それに対する不安から頑張り過ぎる」
向いていないということから、既に気持ちにブレーキが掛かっているけれど、やらなければいけないということへの不安から無理矢理やろうとして、結果頑張り過ぎてしまう。仕事などで空回りしているときは、この恐れがないかどうかチェックしたいところ。

「個として世の中を見る」
一般論で話をしない。常に自分がどう考えるのか?その考えのベースとなるものはなんなのか?

また、キュレーターの古屋さんからは

「好き×得意×需要=カセギ×ツトメ」
好きなこと、得意なことをしっかりと認識しつつ、そのニーズを探すもしくは創り出すことで、カセギとツトメ(ミッション)はついて来るものなのだと。

そして、最後に教授の跡部さんからのメッセージで、印象深かったのが

「与えられたものから選ぶのではなく、自ら選択肢を作り出すこと」
選択肢を選ぶときに悩んでいる時点で、そこには理想的な選択肢はない。本当に選びたいものとは何なのかを常に考えている必要があるのだと。

本講義を通じて参加者皆が歩んできた人生について初対面ながらも思い悩んだこと赤裸々に語り、その突破口を講義やインタビューの中から自分なりに見つけ出し、最後には変わった自分を共有できたことが、大きな収穫でした。

レポートを書いている私自身は、最終回の講義までにインタビューが間に合わず、インタビューを行った後、第6回目の講義(受講生による自主運営!)が開催されることが特別に決定。脱藩インタビューに載せられるようなしっかりとしたレポートに仕上げたいと思います。



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