講義レポート

過去の引き出しから変化するスタイルを探すより新しいものが見つかりそう

「未来を歩く姿勢学」 第34期卒業生講義レポート

未来を歩く姿勢学講義レポート
ある日歩いているときにガラス張りの建物の前を通りふと目をやるとなんだか前のめり過ぎてかかとから全身ピサの斜塔のような自分が。びっくりして後ろにつんのめりそうに思いながらもその日は体をまっすぐにしようと試みてみました。するとどれだけ揉み解そうとしてもパンパンに張っていたふくらはぎが楽に。歩き方を整えればこの体の張りから解放されるのでは?と歩く時の姿勢に興味をもったのがきっかけでした。

そんな心づもりで講義に挑んだ私は体のつくりの知識っぽい形で姿勢と歩き方を身につけるのかと内容をイメージしていたのですが……実際の講義内容はもちろんそういった体の使い方も含めてですが、意識がどこにあるかということをかなり指摘され、確かにそれで歩き方が変わる実感が。今まで頭上何メートルにあったかのような意識は目線を指摘されて腹に落ち、ふわーと散漫になっている注意力は力の入れどころを指摘されて背骨を通り、どこか浮遊しているようでそのクセ重かった足取りは…あれ?軽い!他のクラスメンバーが慣れない動きで疲れも見せる中、私も疲れてる気もするけど、それより圧倒的にラクに感じたのです。

全講義を通してクラスのメンバーの歩き方は目に入りますし、お互いに指摘しあう時間もしっかり含まれます。今まで歩いてたクセは人によって違うし、未来を歩く姿勢も人によってそれぞれ。篠田先生は各々がどうしてそのスタイルになるのかを体の使い方とイメージの世界、人によってどうやったら伝わるのかという心の砕き方が相当プロ。真剣すぎて時々まなざしに刺されそうなほどです。

そんな時間を過ごしながらの「ありたい姿はどんな形か」それを問われたラスト2回。ありたい姿ってなんでしょうね~。わからないからその時々でちょうどいいものに変化していけるのがいいような気がしつつ、その答えは以前は逃げの気もしていたのですが、まあいいかとなぜかラクにとらえられています。
そうそう。なんとなく持ち続けていた服たちは大量にゴミ袋に入りました。過去の引き出しから変化するスタイルを探すより新しいものが見つかりそうです。…指摘された服はまだ私のスタイルなのでクローゼットに並んでいますが。

未来を歩く姿勢学 第34期卒業生:大畑有希さん



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