自由大学「スケッチジャーナル学-第4期」が終了しました。今回は2日間の集中講義です。限られた時間だからこそ生まれるクリエイティブ。存分に感じましたので、レポートをお送りします。
制限時間の中で生まれる高い集中力
12月8日(土)、9日(日)の2日間、スケッチジャーナル学の短期集中講義を開催しました。スケッチジャーナルとは、イラストレーターのハヤテノコウジが提唱する、日常のワクワクを手帳やノートにまとめていく大人の趣味です。
スケッチジャーナル学の参加者は、久しぶりに絵を描く人が多いようです。最後に絵を描いたのは小学生の頃だった、という方もいました。そのため講義では、段階的にスケッチのボリュームを増やしていきます。ヒント、実習、ヒント、実習と、参加者のスケッチ体験を重視した内容で、教授は生徒とコミュニケーションしながら、参加者のハートにある創作意欲と個性を同時に引き出し、思い出させていく。これが教える側の醍醐味です。

参加者が作った1ページのスケッチジャーナル
スケッチジャーナル学では、基礎訓練として手帳のカレンダーページを使う「マンスリー絵日記」という創作スタイルを推奨しています。ワクワクした出来事をその日のマスに描いていくだけの簡単なスケッチジャーナルです。カレンダーに絵が溜まっていく楽しさのおかげで継続しやすいと好評です。
今回もマンスリー絵日記を活用しました。
フレームを使ったスケッチで効率の良い訓練
短期集中講義での実習スタイルは次のような手順を踏みました。
- 小さいフレームに、自分の好きな食べ物を書いて伝える。これをマンスリー絵日記に転記する。
- この1週間で起こった、人に伝えたいトピックを3コマのフレームを使って伝える。またマンスリー絵日記に転記する。
- 文庫本や1日1ページ手帳を想定したスペースに、誰かに伝えたい話題を授業で習ったコツを使ってまとめる。さらにマンスリー絵日記に転記する。
マンスリー絵日記の枠に自分の絵を縮小させる作業は、モチーフを省略して表現する練習につながりました。
この繰り返しでスケッチジャーナルのコツをつかめたので、2日目の最終課題発表では、それぞれが個性的なA4サイズのスケッチジャーナル作品を発表できました。自分が楽しめる表現スタイルを形にして、今後描いてみたいテーマも見えてきたようです。
短期集中のスケッチジャーナル学も、楽しく有意義な時間を過ごすことができました。
参加者の感想
最後に参加者の感想をご紹介しましょう。
- とにかく続けることで、その人らしい世界観が生まれることを知った。
- 小さい画であれば集中して楽しく描けることに気づいた。
- 盛りだくさんの内容で、大変面白い講座だった。
- 先生の作品の実物を見ることができたのが、とてもよかった。
- フレームを小さくして、その中に書くのがとてもやりやすかった。
- 久しぶりにしっかりと絵と向き合うきっかけとなり、とても楽しい時間を過ごせた。
あなたも自由大学でスケッチジャーナル学を学んで、日々の暮らしを楽しく編集してみませんか?スケッチジャーナル学では、スケッチジャーナルの考え方から設計方法、レイアウトのパターンやスケッチテクニックなどを教えていますので、通うことでスケッチジャーナルを習得できます。
このような方にオススメ!
- ちょっと絵を描いてみたいな、それも気軽に・・・と思い始めている方
- 家に文具や画材がいっぱいあるので、せっかくだから使いたいな・・・と思っている方
- 参加者同士で、スケッチや文房具についてワイワイおしゃべりしたい方
- あなたのお仕事に、図解やスケッチの要素を盛り込んでみたい方
- 建築や音楽、編集などのお仕事に、スケッチを加えてみたい方
- たくさん絵は描いているけれど、ちょっと新展開が欲しい方
- ズバリ、スケッチジャーナルに興味津々の方
スケッチジャーナル学教授 ハヤテノコウジ