スケッチジャーナルとは?
スケッチジャーナルとは、手帳やノートをキャンバスに文房具などで絵を描く「絵日記」「旅日記」のこと。誰もが楽しめる簡単な創作として、人気が広がっています。手帳・ノートと文房具を揃えればすぐにスタートできます。「手帳スケッチ」「手帳イラスト」などさまざまな呼び方をされていて、日常の思い出や旅の記憶を手描き文字とスケッチ、コラージュなどで表現するアートジャンルです。
この講義の学習と実践を通じて、受講者が暮らしや旅の思い出、家族の成長や趣味、ペットの記録などを手帳やノートにまとめ、日常に楽しい創作活動を加える方法を学んでいただきます。スケッチジャーナルのコツ、続け方、広げ方を伝授していきます。
ネット人口が1億人を超えて、たくさんの人々がスマホ写真で簡単に自分の日常をSNSに投稿する時代。だからこそアナログな質感を持った、自分の感性と向き合う時間をつくりませんか?日々、自分が何を感じて暮らしているのかを可視化すると、自分が大切にしているものが見えてきます。文房具を使った「スケッチジャーナル」を続けるだけで、あなたの毎日が楽しく変わります。

自分を見つめ直すために、描く
スケッチジャーナルを続ける効果は3つ。1つめは「自分の価値の再発見」です。楽しかったことを記録する、これは自分の人生に「いいね!」を押すことになるので自己肯定感が生まれます。2つめは「比較しない自分」が出来上がること。まず自分に伝える絵を描く、自分の線と文字の味を楽しむ。誰かと比較するのではなく、自分の軸をつくっていくメディアとして考えます。3つめは「関心の広がり」です。同じような趣味を持つ人との出会い。スケッチジャーナルから拡大する旅、アート、文化、食などへの興味。この活動を入り口にして、自分の活動範囲を広げることができます。

スケッチジャーナルで身につくこと
この講義を通じて、初心者でも楽しく日々創作時間をライフスタイルに組み込んでいく方法を学んでいきます。スケッチジャーナルがもたらすメリットは、次のような点です。
スキル面:
・継続により、ものごとの編集能力がアップし、スケッチするスキル、文字を書くスキルが向上する。
・ビジュアル表現が豊かになり、仕事や趣味で伝達方法が増える。
・自己分析能力が高められ、自己紹介が得意になる。
マインド面:
・自分の好きなことを発見し、気持ちを盛り上げる。
・描くことで湧き上がる、内側からの願望を発見する。
・楽しいことがない、面白いことがない、といった退屈をなくす。

教授のハヤテノコウジさんより
スケッチジャーナルをはじめたきっかけは、20代後半の入院生活でした。2週間ほど外科病棟で過ごすことになり、体は痛いけれども時間があった私は、スケッチブックを買い、病院で過ごす人々の様子や入院生活の記録をスケッチしました。エッセイ気分で書いた文章とゆるい絵の観察日記です。退院後に観察日記を見た人たちが、内容を面白がってくれました。自分が何気なく記録した出来事が、読み物となる。これは興味深い経験となり、今まで続けています。
スケッチジャーナルの創作と発表を続け、雑誌などで紹介される機会が増えました。そのおかげでトークショーへの登壇やワークショップ運営、書籍の記事執筆などの依頼が入ります。作品集(ZINE)の販売を通じて編集者と知り合い、旅行雑誌の連載が始まりました。旅のスケッチジャーナルが、雑誌が休刊するまで毎号掲載されました。最近では東京・大阪の文房具関連イベントで、作品展示やワークショップ講師を担当し、スケッチジャーナルの楽しみ方を伝えています。作品をたくさん描くことでまず自分がワクワクし、それを発表して同じような創作をしたい人たちと出会う日々を過ごしています。「自分の価値の再発見」、「比較しない自分」、「関心の広がり」の入り口を体験しましょう。
(第8期募集開始:2019年5月23日)