今回受講したスケッチジャーナル講座はとても楽しくて、終業後、講師のハヤテノ先生が記念にと集合写真を撮って下さり、後にそれを送って頂いたのですが、写真を見る度に素敵な先生や仲間が出来た嬉しさと達成感がありつつも、それゆえに寂しさが日々募っています。
先生のスケッチジャーナル講座を受講する前までは、自分の絵の方向性や何を描いたらいいのか迷走するばかりで、描くことすらも苦痛になっていたのですが、受講してからは描く楽しみを取り戻し、自分の合うものにも気付くことが出来ました。
受講された他の皆さんの作品も、各々にしか表現出来ない個性や楽しさ、温かさに溢れていて、刺激を受けながらとても励まされました。
また、授業中に発せられる皆さんの質問の中には、とても大切なことが含まれていて、それに丁寧に応じて下さる先生の言葉一つ一つが心に沁み、子供の頃からぼんやりと絵の仕事に就きたいと思っていた気持ちがくっきりと輪郭を帯び、人生の大きな転機になったとも感じています。
講座中に通じて出されていた課題「マンスリー絵日記」は習慣になり、書かない (描かない)と今や落ち着かない程にもなりました。
定められた小さな枠に、その日に出逢った人や事柄を、あるがままに描くことがとても楽しいです。
1ヶ月の講座中に描いた自分の「マンスリー絵日記」のページが、びっしりと埋まっていることに達成感が得られるのは勿論ですが、自分自身を振り返られたりもしています。
一緒に講座を受けた皆さんからも、お勧めの文房具や描き方の情報を教えて貰ったり、それを共有したりと、円く優しい縁を頂くことが出来ました。
講座を共にし、現役で活躍されている漫画家の石井さん、ゲスト講師で来られた消しゴムはんこ作家で活躍されているericさんとの出逢いも、とても大きく刺激を沢山貰いました。
文房具においても、ペンや紙との相性、自分に合うペンや紙、カラーなども探索して行きたいです。先生から教えて頂いた「ロルバーン」の来年度の手帳を早速購入し、今から使うことがとても楽しみです。
紙媒体のものが少なくなりつつある昨今、紙の温もりや、そこに滑らせるペンの感触、手から全身に行き渡る楽しさの感情の重要性なども、改めて感じさせられました。
スケッチジャーナルは、有限から生まれる無限の自由。
これから受講を考えている皆さんに、それを是非感じて頂けたらと願っています。
words:スケッチジャーナル学2期 卒業生 小林 要子