講義レポート

よし、やってみよう。

「U29で仕事をつくろう」講義レポート

将来は山の中とか海の近くの集落に住み、自然の中で感覚を研ぎ澄ませ、自分の食べるものや使うものはできるだけ自分で作って暮らしたい。

同時に仕事も自分でつくっていきたい。仕事の中身も、顔の見える小さな範囲で商売をしたい。売るものや提供することは、買う人も売る人も作る人にも、さらには環境にも負担の少ないものがいい。そして、遊びと仕事の境い目なく働き、生きていきたい。

自分でつくるのは過程から楽しいし、自分にできることが増えるとやりたい事も増えて、面白い妄想も生まれてくる。

まずは食の自給から取り掛かろうと思い、去年からお米づくりを始めた。友達と汗水垂らして作ったお米は本当に驚くほどうまい。

買うものだと思っていたお米も、やってみると意外と作れるものだ。買ったお米も誰かが作ったものなんだから当たり前なのだが。

食の自給はほんの少しずつだけどできてきた。
次は仕事の自給を始めたい。

僕は今、伝統工芸品の販売の仕事をしている。モノは自然素材で環境に負荷が少なく、職人の顔も見え性格もわかる距離にいるので信頼できるものだ。さらに一緒に働く人も好きな人ばかり。ただ、満足しきれない部分もある。もっと広くモノの良さを伝えていきたいし、相手がどんな人かわかる関係でも売りたい。


学生時代から通っていて、将来やりたいと描いている暮らしの原点となった離島がある。そこへ普段僕がお店で売っている工芸品を持っていけばこれは実現できるんじゃないか!現代の行商といった感じに。360人の島でみんなとは顔見知りだから相手がどんな人かもわかる。良いものを持って行ってお世話になった感謝の気持ちも込めてここでやりたい。
逆に島で獲れるうまい魚を他の地域で売ったりもしてみたい。野菜の生産者の写真が載っていることはあるけど、漁師がどんな人かわかる魚ってあまりない。妄想はどんどん広がってくる。面白くなりそうだ!

だけど、この妄想、なかなか踏み出せなかった。

やりたいことを妄想しているときは、なんとでもなるから気楽で楽しい。でも、いざ実現しようとすると躊躇してしまう。勇気がでない。

なんだか怖いし、不安だし、、。失うものは何もないくせに。

そんなことを思いながら受講した「U29で仕事をつくろう」。


活躍するゲストの方々から、知恵熱が出るほどに大量の情報を浴びた。そして、やりたいことへ一歩踏み出す勇気を与えてくれた。

ゲストからだけでなくキュレーターや同じ立場の受講生からもたくさん刺激を受けた。

どんどん行動しまくっているゲスト陣。この講義を創ったり、他にも色々と動き始めている同世代のキュレーター。そして何かしたいが自分を活かして何をしていくのがいいかわからなかったり、どうすればいいかわからない受講生。この3者がいる環境は何かを「やってみる」一歩を踏み出すのに良い環境だと感じた。

自分が経験したことのない未知なところにいくのは、やっぱり不安だし怖い。だけど、ちょっと先を走るキュレーターや、もっと先を走るゲストのおかげで、未知だったものが少し見えた気がした。何も怖がらなくていいんだと教えてくれた。

よーし、行商やってみよーっと。

(text:2期卒業生 堀上駿)



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