講義レポート

盛り付けとはStoryを盛ること

「おいしい盛り付け学」講義レポート

こんにちは。おいしい盛り付け学 キュレーターの有山です。「おいしい盛り付け学」は料理をもっとおいしくいただくための盛り付けについて学ぶユニークな講義です。盛り付けには正解はありません。あるのは「誰のために何を伝えたいか」を想像して形にすることなんです。6期の三井悠江さんからの講義レポートをお届けします!

世界中の家庭料理を学ぶこと、 ホームパーティをすることを趣味としている私ですが、味にこだわりはもっているけれど、今まで見た目は「家庭料理だから」と少し言い訳で手抜きしていたところがありました。ですが、レシピ本やWEBで料理教室を選ぶときでも、そこに掲載されている料理の写真を見て「美味しそう!」という印象を受けたものに決めていることがほとんどです。やはり「料理も見た目が大事」と改めて実感している中、盛り付けを実践で学べる教室はないかと探しており、自由大学の「おいしい盛り付け学」というなんとも魅力的な飯野教授の講義に出会いました。

多い期は 20名はいらっしゃるという講義ですが、偶然にも私の期は4名の受講生。とてもアットホームな環境の中、すべての質問に自分の意見を発言できるチャンスがあり、実践講義の際も、私たち一人一人に十分なアドバイスをしてくださる時間があったことは、とてもラッキーだったと思います。毎回の講義で、受講生とキュレーターが近い距離におり、それぞれの個性が作品に表れるところを発見したり、その面白さを味わうことができました。

盛り付けに「あるべき論」はなく、模範解答もない。自由に「何を主役とするのか」「一番見せたいものは何か」を意識して、どんどん自分の好きなものを取り入れていく。そして、引き算することも大事。このことを、理論だけでなく、実践の中で学ぶことができたと思います。

講義を受けたことで、私には自分らしい個性がちゃんとあるのだという自覚ができ、それが自信につながったこと。そして、日常の中でワクワクするものを見つけ、物の色や形に前よりほんの少し敏感になれたこと。何より、職種と年代の違う楽しい仲間に出会えたことは、この講義に参加して一番良かったことです。

毎回の講義が楽しみで、あっという間の5回でした。最終講義は、イタリアにいる家族に向けて「シチリアのクリスマスパーティ」をタイトルにした課題を、心を込めて仕上げました。それまで「大雑把の代表」と、私をいじっていた実姉が、たいそう感動してくれたことに感動しました。

これからも、面白いものを見つけたら、これはどんなお皿に盛り付けたら素敵かな?と頭の中で妄想を膨らませていきたいです。そして、これくらいでいいかな?と思ってから、あと3回、いや4回は手直しして、そして引き算するくらいが私には必要だということを忘れないようにしたいです。

講義を受けてから、青い色のお皿が気になって仕方ありません(笑)器を買うのが大好きなのですが、どんどん器の種類が増えそうです。



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