右の道、左の道、どちらに進むべきか。
生きていると、選択肢に揺れ動くときがある。
受講する前、僕は次の働く場所を探していた。前の会社でやっていることも、働いている仲間も好きだったけれど、「本当にこの場所にずっといたいか」という問いに答えることができなかった。そんなとき、「U29で仕事をつくろう」という講義を偶然見つけた。
講義名だけを聞くと、“29歳以下で、自分たちの仕事をつくる講義”と思うかもしれない。けれども、僕は実際に参加して、それだけではないと感じた。
冒頭の4コマ漫画にも描いたけれど、この講義は僕にとって「これから自分がどうしたいのか」「得意なこと、できることは何か」、周りからアイデアをもらえた時間だった。もちろん、一人で自問自答することで方向性が見えてくることもある。けれど、今回出会ったさまざまなスタイルを持って生きるゲストの人生観は、僕の視野を広げてくれた。
「もっとこんな道(選択肢)も作れるんじゃない?」と背中を押してくれた気がする。
そうか、右と左の道だけじゃないのかと。
ゲストの皆さんの話を聞いて感じたこと。
それは「道を作るなら、まずは自分が何を考えているのか、何をつくりたいのかを発信するということ」。すると、協力してくれる仲間も情報も自然と集まってくる。内に秘めているだけでは道は広がらない。
頭ではわかっていた。
それだけに「発信する、動いてみる」ということに、足踏みをしている自分に気づかされた。
自分に何ができるのか悩むこともあった。そんなとき、ゲストの皆さんだけではなく、同じような問いで悩み、考える他の受講生に自分のアイデアを話すことができた。また、受講生たちの共通点やそれぞれの特技、課題を見つけるなど、一人ひとりが感じた気づきを深め、一緒に向き合ってくれたキュレーターの存在も大きかったと思う。
講義を終えてみて。
僕は一つの会社(場所)だけではなく、いろんな関係性の中で自分をもっと発揮したいと思うようになった。そう思えたのは、やりたい仕事を自分でどんどん作り出していくゲストの生き方に触れたからだろう。
僕はこれからも、こんな形で自分が体験したことを文字やイラストで表現していきたい。
次の働く場所は、そんな生き方が少しでも実現できそうなところを選んだつもりだ。そこで遠慮せずに、今僕ができることを発信していこうと思う。
その先にきっと、僕が納得する働き方、生き方があるはず。
ただこれはあくまで僕の場合の話。
最後まで読んでくれた皆さん、
「これからどんな風に働き、生きていきたいか」
この機会にじっくりと考えたい方、ぜひ受講してみては。
Illustration/Text: 2期卒業生 伊集院一徹
エディター/イラストレーター
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