講義レポート

立ち止まり、自分の「好き」を追求する

「U29で仕事をつくろう」キュレーターコラム

「会社の仕事はそれなりに楽しい。だけど、もっと自分だからこそできること、心からやりたいと情熱を持てることに向き合いたい。」自由大学に通い始めた頃の私は、そんなもやもやを抱えていた。講義を通して出会った教授やキュレーターは、自分の好奇心を大事にし、得意な部分を活かして輝いている人ばかり。彼らとの出会いをきっかけに、自分の心に嘘をつかず、やりたいとわくわくすることや、やらねばと使命感を持てることに向き合う人生を送りたいと思った。

そんな私が、自分の好奇心に従って行動しつづけた先に、出逢った場所。それは、18歳以上であれば誰でも通うことができる、北欧の成人教育機関「フォルケホイスコーレ」だ。そこに集まっていた人たちは、大学を卒業したばかりで自分の進路に悩んでいる人、社会人3年目を終え次のキャリアを築くために専門性を磨きにきた人、50歳になって新たな趣味を見つけにきた人など、さまざまだった。

自分の人生を立ち止まって考えることが良しとされ、いくつになっても学び直すことができ、好きを追求して得意を伸ばすことができる。現地の人たちにとって当たり前のその空間が、私にとっては、かけがえのないものに感じられた。もっと早くにこの場に出会えていたら、どんなに良かっただろう。こんな風に、自分の「好き」を追求できる場所を、もっと身近に創りたい。そんな思いから、会社に勤める傍ら、異なる才能を持つ人が自分の好きを活かしてコラボレーションする「Co-labイベント」を毎月開催するようになった。

自由大学との出会いをきっかけに、すべてが動き始めたこの1年。気づけば今度は、自分がキュレーターとして、「U29で仕事をつくろう」を開講することになった。「会社の仕事はそれなりに楽しい、でもこのままでいいのだろうか。」そんな気持ちを、心のどこかで感じているみなさんと一緒に、自分の内に眠る好奇心を見つけていきたい。この講義の先にどんな世界が見えるのか、どんな変化が訪れるのか、今から楽しみだ。

(text: U29で仕事をつくろう キュレーター 高越温子

次回のキュレーターコラム>> 時代の流れがそうだからではなく、「自分の中で問いがあるから」



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