講義レポート

オートクチュール・ウォーキングレッスン

「未来を歩く姿勢学」講義レポート

「笑わない」

えっ?

「あえて笑わない」

えっ!?

「笑顔は戦略的に使う!」

えっ————

私が最後に先生から個別アドバイスとして頂いたお宝言葉です。

通常のウォーキングレッスンなら「笑顔で歩いて~」と言われそうなところですが、このレッスンは「なりたい自分」が歩く姿に導いてくれるレッスンです。

個別のニーズに合わせて、その方の持ち味を生かしつつ適格なアドバイスを頂くことができるのです。

そんな私のなりたい姿は、優しいお母さんイメージでなく「仕事を任せられる芯の強い大人の女性」でした。

4月から20年ぶりにフルタイムの仕事に復帰した私は、生活スタイルの変化により下半身のむくみや体重増加、肩こり等に悩まされていました。受講のきっかけは自分の身体にしっかり向き合い、体調を整えて明るい気持ちで仕事に臨みたいな、、、という気持ちでした。と同時に、「なりたい自分に、、、」というフレーズもとても気になり、この講座を選んだ理由となっていました。

一回目のレッスンで自己紹介を終えて、「なりたいイメージがなかなか思い浮かびません」と先生にお伝えしたところ、「吉永小百合や紀子様なんかはどうかしら?」と勧められました。私のおっとりした口調や十数年ママ業を第一にしてきたのんびりペースから、そんなイメージを持たれたのだと思います。

この時は「吉永小百合か、、、、」とぼんやり頭の中にイメージしながら帰途に就いたのを覚えています。

二回目以降のスタジオレッスンを経て、私の中で一番盛り上がったのが四回目のレッスンでした。

ここで「なりたい自分」について仲間の前で語り、それをイメージした姿で歩いたのです。

私がイメージしたのはファッションデザイナーの「島田順子さん」やバレリーナの「草刈民代さん」。

手に職があって、女性ならではの自分の感性を大事にし、狭い日本の常識にとらわれずに世界を舞台に活躍する伸びやかな姿が思い浮かびました。無意識のうちに笑顔で周囲を和ませる善い人の面を見せていた私は、自分の感性を貫く強さに惹かれたのです。最初に「吉永小百合」と言われてピンとこなかったのは、もっと型にはまらない奔放的な強さを求めていたからだったのかもしれません。

その姿をイメージして歩いた時、私の歩きは一変したようです。

細かいことは何も考えませんでした。ただただ、力強く地面を蹴って一点を見つめて歩いただけです。

それまで教えて頂いた美しい歩きの基本は全て頭の中から飛んでしまいましたが、「すごい力強い~!!全然違う~!!」との言葉を先生やファシリテーターのさきこさんから頂きました。

私の場合はすぐ笑って周囲の空気を和らげようとしてしまうので、「ここぞ!」の時に信頼されるためには「いつも笑顔でいる必要がない」とのこと。またしっかり一点を見つめることで意思の強さを示すことができるとのこと。そんなアドバイスも最後に頂きました。なるほど、、、

一緒に受講していた他のメンバーも、それぞれの理想の姿を発表しました。

先生の凄いところは、それに対して具体的に動作や歩き方でそのイメージを体現してくれるのです!!

言葉だけでなく、実際に身体で示してくれるので、ゴールイメージがより明確になるのです。

また、それに加えその人の持ち味をよく見ていて、

「今ある良いところ」プラス「なりたい自分になるために加えるところ」

を的確にアドバイスしてくれます。自分だけでなく、一緒に受講した仲間の変身ぶりが大変印象的で、最後のレッスンはとても興奮してしまいました。

毎日誰もが、必ずしている「歩く」こと。

歩くことを通じてこんなに自己表現ができる楽しさに、今回目覚めてしまいました。

また、多面的な自分の中の要素を場面場面に応じて見せられるようになったら楽しいな、とも感じました。

この講座はいわゆる正解の美しい歩き方にとどまらず、個々の個性とニーズに合わせてその姿を導いてくれる点がおすすめ!です。

「たかが歩き、されど歩き」。シンプルながら奥深い世界が広がっているようです。



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