講義レポート

で、何したいの?

「クリエイティブ創業スクール2016」講義レポート

この創業スクールを経て学んだことは2つありました。まずひとつは、「で、何したいの?」と自分に問いかけること。そして、もうひとつは、「まずは、やってみる」こと。

「で、何したいの?」
一番知っているはずの自分のことが実は一番よくわかっていませんでした。創業スクールで何度も行った自己紹介。「自分はどんな人間で、どんなことをしてきたのか。そしてどんなことしたいと思っているのか」を何度も話し続ける間に、平面的だった自分の姿がだんだん立体的に変化してきました。その立体的になった自分を客観的に見たときに、何が理想か気づくことができました。

私の理想は、
“場所にとらわれず、どこでも好きな場所で仕事がしたい”
でした。

つまり私にとって「起業」は、理想の生活をするための「手段」だったのです。こうして自分を知ることで、必然的に起業する業種が定まってきます。起業したいが業種が定まらなかった理由は、いろんな理想を同時に追いかけていたからなのかもしれません。僕らは手の届く範囲のことにエネルギーを使い過ぎてしまいます。ですが、目の前のことをいったん脇に置いて、「お金持ちになりたいの?」「社会を変えたいの?」「有名人になりたいの?」という広い視野で方向性を考えた時に理想がハッキリしました。

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また、「起業したことをずっとやり続けないといけない」という認識がありました。しかし、講師の方の話を聞いて気づきを得ることができました。それは、みんな変化・進化しながら前進しているということ。今回の創業スクールを通じて、「やることを途中で変えてもいいんだ!」と考え方に幅を持つことができました。始める段階で完成度100%を求めるから前に進めない。やりながら変えていけばいい。決めた場所に最短ルートで進むことを「起業」だと思っていましたが、行き先も行き方も自由でした。

クリエイティブ創業スクールは巷にあふれている「正しい方法」「こうすれば成功する」といったノウハウを提供されるのではなく、個人の中にある思いを解きほぐして、もう一度考えさせてくれるものでした。「正解ではなく、解き方のヒントを与えてくれる。」クリエイティブ創業スクールを一言で表すとこんな言葉になるのかもしれません。

(text:石川景規



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