講義レポート

写真に正解はない

「写真道場」講義レポート

毎日のように Facebook や instagram で写真が UP される時代。スマホの性能も上がり、撮った写真をステキに加工することも、アプリで自由自在です。誰でもそれなりの写真が手軽に撮れる一方で、写真が下手だと気が引けてしまったり、ステキに撮れる人はきっと特別な才能があるのだろうと思ったりしてしまいがちです。

でも、実はそうではないのです!ちょっとしたコツさえつかめば、自分でもびっくりするような写真が撮れるようになる。写真を撮ることがどんどん楽しくなってくる。撮るためにおでかけしたくなってきて、撮った写真を誰かと共有したくなり、写真仲間の輪がどんどん広がっていく。「写真道場」はまさにそんな場所なんです。

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4年前、私は開講されたばかりの「写真道場」の第一期生でした。一眼レフは持っていたものの、オートモードだけで撮る写真にだんだん行き詰まりを感じ、かといって本格的に写真の勉強をするほどの時間もガッツもなく、また一眼レフを持ち歩いても、一緒にいる友達に「ちょっと待ってね」と言いながらたびたび立ち止まるのも申し訳なくて、だんだん重いカメラを持ち歩かず、スマホで済ませることが多くなってきていました。でも、このままではカメラがもったいない!そんなときに自由大学で「写真道場」が開講されるというニュースを聞きつけ、「これは!」とさっそく申し込んだのが、写真道場とのご縁の始まりでした。

全5回にわたる授業は、期待以上にエキサイティングで楽しい日々でした。「とにかくシャッターを押してみる」「写真に正解はない」「撮ることは楽しいこと」という大平教授のおおらかな人柄も手伝って、授業の場では誰ひとり気後れすることなく、超初歩的な質問から専門的な質問まで気軽に訊くことができました。フルサイズの一眼レフユーザーから手軽なコンデジユーザーまで、受講生それぞれのニーズに合わせて参加できるのが「写真道場」の魅力だと思います。

また、写真仲間が確実にできるという点も、「写真道場」の見逃せない魅力です。全5回の授業期間の間に、自主撮影会と称して都内の公園に撮りに行くグループができたり、卒業後も、花見に海辺、紅葉に雪景色と四季折々の撮影会が自主的に企画されたり、「空港」「工場」といった撮ってみたい場所での撮影会、あるいは「写ルンです」を使った撮影会など、「写真」という一点でつながった人たちの輪がどんどん広がっていきます。30 歳を過ぎてから単身東京に来た私にとって、「写真道場」の仲間との出会いは、今では生涯続いていくであろう大切な出会いとなりました。

今年はついに「写真道場」有志による本格的写真展も開催されることになりました。期ごとに仲間が増えていく「写真道場」、新たなみなさんとの出会いを心から楽しみにしています。

(text:キュレーター助手 mam)



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