講義レポート

五感フル稼働。

「Creative Camp in ポートランド2015」参加者レポート

今年の夏で4回目を迎える「CREATIVE CAMP in ポートランド」。去年参加した星野陽介さんは、現地でどんな刺激を感じてきたのかを今回一挙公開してくれました。そしてキャンプが自らへどんな影響を及ぼしたのかを振り返ってくれました。
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キャンプ中:五感フル稼働。
キャンプ自体は1週目のみの参加でしたが、2週目はAirbnbを使って滞在し、2週目メンバーとも連絡をとりつつ自由に行動するという楽しみ方をしました。私が現地で五感で感じた刺激を一挙公開します!

PNCA学長の「Change the World !!」という言葉に鳥肌が立ったこと
・PNCAのプリントワークショップでみんなと手を動かして作品をつくったこと
BEAM&ANCHORの2階の壁にあった「RISKY BUSINESS」という看板から伺えたオーナーの想いと恐怖心
・街を歩くと漂ってくる浮浪者のにおい
・Airbnbポートランドオフィスの地産地消を実践する食堂とユニークな空間づくり
Stumptown Printersの工房にあった印刷機とオーナーの人柄からにじみ出る空気感
・自転車フレンドリーなまちづくり
・慣れない英語をつかったプレゼン
・皆とのカフェでの食事や語り
・ビアバーで一番盛り上がっていたら50代の女性にすごく褒められたこと
・予想以上にエンターテイメントとして楽しめたストリップ体験
・ロースタリーの香ばしいコーヒーのにおい
・UBERの運転手との会話
・一人でのマイペースな散歩
・PNCAの図書館
・パウエルや街中のカフェ
TEA BAR
週末PSUで行うファーマーズマーケットの賑わい
ファーストサーズデイで感じたアートと街の関係性
・チップについて考えたこと
・アートやデザインが持つ力の意味
・自ら行ったZINEの営業
・ライフサンプリングでの珈琲・農業・料理教室
・Airbnbで予約したフォレストパーク内にある木々に囲まれたコテージ
・そのホストと「サムライ」「葉隠」について語ったこと
・Gマップでトレッキングしようとしたら実際の道と違っていて15分で引き返したこと
・リード大学の静けさ
・黒崎さんの弟さんから伺ったリアルなポートランドの興隆
・ジャズイベントでのダンス
・東京・埼玉そしてこれまで訪れた世界の町や都市とポートランドの比較

とても書き切ることができませんが、全てが刺激的で、全力で五感を使って(かつ適度なゆるさも忘れず)楽しみ尽くしました。

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※BEAM&ANCHORにて。ポートランドでも東京でも、信念を持って挑戦することに価値があり、自由には責任とリスクが伴うという現実を直視していることを表した看板だと思う。

キャンプ後: 新たに設置された跳び箱を超えていく。

自由大学の「about」のページには、「自ら」というワードが13も出てきます。さらに「自」に絞ると、その数なんと123個!! いかに自由大学が「自らに由る」ことの重要性を発信しているかということが分かります。

その軸の空気感が、主体性と優しさを兼ねたユニークなメンバーを、適度にゆるく集めていることに成功しているし、それがこのキャンプの最大の価値だと思いました。(たぶん、MBAとかだとまたちょっと違ってくると想像してます。)

ただ、このキャンプそして自由大学の価値を最も引き出すには、自らが学び続け、自らが行動するかどうかが問われます。大変ありがたいことに、自由大学によって「キャンプ」は、ただの木の板ではなく、ロイター板として設計されており、この後、どんな跳び箱を積むかは自分次第です。

「キャンプまえ」に自らに課した跳び箱は、すでに跳び越えられたものから、嬉しいことに、その後仲間と五感が交差する中で、新たな跳び箱が現れてきました。

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Seeing is Believing !
各メディアでポートランドが取り上げられることが多くなりました。実は、私がポートランドやオレゴンに興味を持ったきっかけも、2009年にポートランドを「DIY」のくくりで特集した『Spectator』の影響や、2006年にオレゴンに住むジェリー・ロペスを特集した『Coyote』の影響は少なからずあると思っています。書店で、写真集の仕入れや販売企画などをしていた時代に、その辺りの雑誌を読みあさっていた中での発見だったと記憶しています。

なんとなく、メディアがちやほやしている印象のある情報にのっかるのは、懐疑的だったのですが、それ以上に「興味があるなら行ってみよう!」という直感・想いが勝ったのだと思います。

実際に行ってみてはっきりと言えることは、TRUE PORTLAND 2015の最後のページの言葉「百聞は一見に如かず」を、宣伝文句と捉えるか、なにごとも実際に五感を駆使して、見て、会って、笑って、自分の中にそれをインストールし、仲間と感覚を共有して、新たな跳び箱をつくっていくかは自分の心持ち次第だということです。興味があるなら、まずは行ってみるべきだし、やってみるべき。(自信があるなら自分で開拓すべき。Do it yourself ! )そこではじめて、生の一次情報が得られて、ゼロスタートができる。結果として、このポートランドの体験がきっかけとなり、書店に勤めていた時から考えていた「本屋」のかたちを、まずはWEBで仲間と一緒にスタートしてみることができました。

お世話になった皆さん、最高の夏をありがとうございました!

CREATIVE CAMP in ポートランド



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