「お店をやりたい」

その思いを胸のうちに秘めたまま、「ほとんどの人たちは”やらない”」。

まず最初に教授の井本さんが教えてくれたのは、我々人間の心の弱い部分だった。

「どのくらいのお金が必要で、どのように予算組みをしたらいいとか、お金のノウハウ的なことは教えないから（笑顔）」

初回の講義で面を食らった受講生がいたかもしれないが、期待通りのおもしろい先生だなあと思い、毎回の授業が待ち遠しかった。

自分のお店の「ブランド」の作り方として、自分が心の底からいいと思うことを追求することが大切だと教わり、結局は全て「自分が決める」こと。自分の棚卸しをして、自分と向き合い、自分がやりたいことを見つけること。当たり前のようで、目先のことにとらわれて、なかなか当たり前のことができていなかったと考えさせられた。

毎回講義にいらっしゃるゲストの方々は、実際に事業を始められており、サンプルとしてとても参考になったし、もの凄く説得力があった。何よりみなさんの顔が、とても生き生きとしてキラキラ輝いていた（ように見えた）。

ゲスト講師の方からは、時には「苦しい時もあったけれども、どう改善したのか」というエピソードがとても興味深かったし、笑い話にできている状況が何より羨ましかった。

一緒に講義を受けていた受講生たちは、それぞれに自然と主体的に動くようになり、仲間探しを始めている人もいたようだ。

一番学んだことは、

「人生一度しかないんだから、後悔しないようにやっちゃおうよ。自分の人生決めるのは、自分自身だよ」

という、とても根源的なことだったと思う。

単純なことだけど、意外と難しい。

いつも、どんな時代でも、じぶんのかたちは自分で作っていくんだ。

（text : 第7期卒業生 松本マサナヲ）