講義レポート

心の赴くままに点を打つ、それが線になる

「脱藩学」講義レポート

こんにちは、脱藩学キュレーターの吉永隆之です。さて、今回は、脱藩学5期卒業生のA.Oさんに、5期の公開インタビューと自身のインタビューについて講義レポートをお届けしてもらいます。

5期公開インタビューのゲストは、梶原健司さん。

梶原さんは、アップルで、ビジネスプランニング、ソフトウェア・インターネットサービス製品担当、新規事業立ち上げなどに関わったのち、2011年に独立。現在、アップル出身者によるスタートアップに参画のかたわら、人と人をつなぐ新しいコミュニケーションの仕組みを創りだすべく活動中。また、ご自身のブログ「カジケンブログ」は、多くの読者から支持を得ています。(特にこのエントリーは必見!「今、日本で起きていることの傾向と対策

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今回レポートしてくれる卒業生のA.Oさんは現在IT系の仕事をしており、ネットワーク・サーバ管理などを本業としています。ただ、幼少期から絵を描く事が好きで、なんらかのアート系の取り組みもできないものかと、脱藩学を受講されたとのこと。A.Oさんがかじけんさんへのインタビューを通して得たものは何だったのでしょうか。

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特に心に残ったのは、カジケンさんの2つの行動指針、「とにかく面白そうなことには真っ先に。」と「やらずに後悔していることは真っ先に。」心の羅針盤に従って進もう、というお話です。色々な面白いことを真っ先にやるうちに、3年後、10年後、思いもよらない形で点と点が線になる。また、後悔していることや、普段自覚していないけど気になっているものは、知らず知らず自分の心のスペースを使ってしまう。自分の心の中をすっきりさせて、真空状態をつくっておけば、新しいものがどんどん入ってくる、というお話でした。

私は興味を持つ範囲が広い分、浅くなりがちなのがコンプレックスでした。カジケンさんのお話を聞いて、私の打った点はきっと線になるから、心の赴くままどんどんやっていこうと思いました。

また、私は悩む時間が人より長いと自覚しているので、「真っ先に」というところが刺さりました。悩んで深く考えるのも大事だけれど、単に不安がっているだけの時もあるので、とにかくやると決めて、やりきることが大事だなと思いました。

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A.Oさんは、かじけんさんへのインタビューのあと、それまで気になっていた「場づくり」「コミュニティづくり」の実践者に話を聞くべく、自由大学のクリエイティブチームをやられている小酒 ちひろさんにインタビューをお願いしました。

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小酒さんへのインタビューは、インタビューというより人生相談の場になってしまいました。当時、私は両親への対応について悩んでいたのですが、小酒さんからは「うーん、そんなに親に興味ないな〜」と言われてしまい。いや私も興味は無いんですよ〜!と心の中で突っ込みつつ、私は「親」とか「家族」に対する義務感・罪悪感のようなものが強いんだなと気付かされました。もっと親に対してクールでいても大丈夫だから、自分の好きな事の方を向いて行こうと思いました。

4月からスクールに通っていますが、もっと深く関わりたいと思い追加講義を取ったり、他団体のイベント・WSに参加しています。行動すると、どんどん興味が涌いてきます。カジケンさんの2つの行動指針と、小酒さんの爽やかさが私の背中を押してくれたと思います。

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カジケンさんは、この講義のあとスタートアップを立ち上げられました。脱藩学卒業生も大きな刺激を受けたのでないでしょうか。脱藩学卒業生が口々に言う言葉があります。まずは、動きはじめる、やりながら考える。それが大事なんだということ。家庭環境や過去の出来事など、これまで抱えてきた問題は、そう簡単には解決しないかもしれないけれど、何か行動してみることで、その捉え方を変えていけるといいなと思いました。

「脱藩学」第5期のみなさん、全5回の講義とインタビュー、おつかれさまでした。



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