講義レポート

双子座流星群合宿レポート

「星空コンシェルジュ入門」講義レポート

昨年12/13、14に行われた「ふたご座流星群」の観測合宿。星空コンシェルジュ入門の観測ツアーとしては、11月の「しし座流星群」観測合宿に続く、第二弾です。今回の隊員は丸山教授と星空コンシェルジュ卒業生4名の計5名。今回は新月のため月明かりが無く、さらには良い天気にも恵まれ、絶好の観測日和となりました!

hutagoza

当日の夜9時過ぎ。千葉県の九十九里浜近くのJR大網駅にて現地集合。みんなしっかり厚着をして、防寒対策は万全です。旅館に到着後、まずは歩いてすぐの海へ出て、今日の空の様子をチェック。海辺で見る空は、普段都内で見る夜空とはまた違って、きれいな星空が切れ目なくどこまでも広がっていました。その幻想的な様子に感動していると、視界の隅に早くも1つ目の大きな流星が!みんなから「わ~っ!!」という歓声が同時に上がります。そして驚きも束の間、すぐにまた1つ。また1つ。観測開始前にして、期待が高まります。

一旦宿に戻ると、次は丸山教授のお部屋で観測前のプチ講義。流星観測シートの記入法や、流星群が観られる仕組みの説明などを聞きます。流星群とは、彗星から流れる屑のことであり、双子座流星群は毎年この頃の時期に彗星と地球の軌道が交わることで見られる現象だそう。

そして夜も更けた深夜1時。旅館の屋上にて、いよいよ観測開始です。それぞれ思い思いの場所に保温用の段ボールを敷き、寝転がります。しばし頭上に広がる夜空を楽
しんだ後は、1時間の間に何個流れるか計測開始。「1~つ。」「2~つ。」「3つ~。」「お~っ!!」「今のすごかった~!」方々から歓声や笑いが起こります。星の流れ方はバラエティに富んでいて、水滴のように綺麗に垂れていくものあり、かなり長い軌跡を描いて勢いよく流れるものあり。それが色んな方向に散らばるので、見飽きません。先程の講義中に教わったばかりの、星の通った後に残る筋である「流星痕」をはっきりと残していくものも見られました。(こうして覚えたことを実際に目にすることで、一層記憶に残ります!)流れる度に、星の動きを肉眼で観られることに感動するのでした。自然の力って、すごい。

そうこうする内に1時間が経ち、計測結果は(九十九里浜にちなんでか)なんと99個!大収穫となりました。部屋に戻って暖かいスープとお菓子でほっと一息。寒さも吹き飛んだ所で、先程の流星談議に花が咲きます。みんな予想以上の結果に大感激でした。明け方、一部メンバーは海辺での金星観測という嬉しいおまけ付きでした。今回の合宿は講義の番外編ではありますが、こうやって実際に自分たちの目で星空を眺めてダイナミックな感動を味わえることこそがこの講義の醍醐味のように思います。星のことを詳しく知ることで、空を眺める楽しさが何倍にも膨らみます。さらに、地球の外側に広がる天体の世界を知ることで、日常の心持ちも変わってくるような気がします。星空の世界は深いです。まずは講義を受けて、丸山教授から星空観測のわくわくを伝授してもらって下さい!



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