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こんにちは、「小さな教室をひらく」キュレーターの小酒です。
今日は本講義の卒業生で、筆文字作家であり、その教室も開かれている国分佳代さんのインタビューをレポートします。
今年2011年7月に「小さな教室をひらく」の卒業後、個展開催やクラフト展への出展など活躍の場を広げている国分さん。そのきっかけを伺ってみると、Facebookでの出会いが新しい展開に繋がっているそうです。
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国分さんはFacebookだけでなく、blogでの情報発信もこまめに更新されています。いまはこの流れを止めないよう、行動することを心掛けているそう。その背景には、「小さな教室をひらく」の講義の影響があるとのこと。講義を受けたことによって、教室をひらくためにやることが具体的になり「自分にもできる」という自信がわいてきたそうです。
しかし国分さんの本職は筆文字作家。教室をひらくことは必ずしも前向きな選択ではありませんでした。作家活動はどうしても収入が不安定になりがちです。安定収入をつくりたいという思いや、年齢を重ねてもできることを考えたときに浮かんだのが、人に教えるという選択肢でした。
こうした経緯からの決断でしたが、教室を開いてみると、作家活動との相乗効果が生まれることに気づいたそうです。教室に通いたいという問い合わせから、作品をお店で扱いたいという話に繋がったり、これまで作品のファンだった人が教室に来てくれたりということが増え、作家としての活動も広がりつつあるとのこと。意外と自分が教えることに向いていたことにも気づき、今では教室も楽しんで開くことができているそうです。
あちこち走りまわっている国分さんを支えているのは、生活にアートを取り入れてもらいたいという思いです。今では珍しくなりましたが、かつて日本の住宅には床の間があり、掛け軸を飾ったり、華を飾る文化がありました。身近に「書」というアートがあったのです。でも残念ながら、現在の私たちの暮らしに昔ながらの書の作品は似合わないことがほとんど。
そこで国分さんは、「書」を私たちの生活でも取り入れやすい「デザイン文字」に変え、さらに和紙を組み合わせて絵画のような作品に仕上げることで、独自の世界を作り上げています。教室に通うことで、国分さんの作品の世界を、少しでも自分の手で表現することができたらとても素敵だと思います。自由大学ではこれからも国分さんの活動を応援していきます。
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※国分佳代さんの筆文字教室。詳細は下記をご覧ください。
HP「書きたがり」
毎月、筆文字+紙作品をつくる教室を開催しているほか、10/29(土)にはぽち袋をつくる1日ワークショップも開催予定。
【国分佳代さんの作品に出会える場所】
※10月15日(土)・16日(日)に開催される「工房の風」に出展。
※10月末まで東急ハンズ渋谷店の2Bフロアにてポストカードを販売中。


カテゴリ: ☞ コラム


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