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今週は、「乾物のある生活」教授のサカイ優佳子さんの文章です。


ゆで卵に何をつけて食べますか? 日本人の多くはきっと塩。でも、それが本当に一番あうのでしょうか?他の食べ方を試したことはありますか? 醤油、ケチャップ、酢、味噌、ソース、砂糖、クミン&塩などをつけて、味わってみましょう。「ゆで卵に砂糖?」でも卵焼きにはあいますよね。「クミン?」チュニジアではふつうの食べ方です。小学生に試してもらった時、クミンが一番という声も少なくありませんでした。


地方を旅していると、いい素材はあるのに食べ方のバリエーションが少なくて素材のよさをアピールしきれていないなと残念に思うケースも目にします。郷土料理のよさはもちろんありますが、さまざまな料理に舌がなれた都会に暮らす人たちにあっては、2日も食べ続けたら、「そろそろパスタでも食べたいな」というのが本音。地方を訪れる外国人にとっても同じことと思います。
この素材がイタリアにあったらどう料理されたかな?メキシコだったら?タイだったら? 世界のアチコチで屋台や食堂を食べ歩き、テントやキャンピングカーで地元の食材を料理しながらさすらったり、ホームステイしたりといった安く長くの旅を続けてきたからか、そんな風に味を想像しながら料理を作るクセがつきました。うまく決まった時は、食材の新しい魅力を発見した嬉しさでヤッター!という気分。
もっと自由に発想を広げることで、料理はより創造的な行為になるし、楽しくもなります。  切干大根をどんなふうに食べたらおいしいか想像してみてください。サラダやスープはもちろん、細かく刻んでミートローフやキッシュに混ぜ込んでもいいし、カレーの具にもキムチ味にもあいそうです。
フランスの有名パティシエが鰹節を買って帰ったとのこと。どんなケーキが生まれるのでしょう?
先入観を捨て、食材×異文化の発想で、日常の「創造」を楽しむ暮らし、はじめませんか?


乾物のある生活
教授:サカイ優佳子+田平恵美
5/30, 6/6, 6/13, 6/20, 6/27 (全5回) 水曜日 19:30-21:00
田平恵美教授との共著「乾物EveryDay」が出版されました。
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【関連情報】
・ドライトマトを宇宙人に言葉で伝えてみる。
・乾物は古臭いという既成概念を打ち破りたい



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