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今週は、「未来を歩く姿勢学」教授の篠田洋江さんの文章です。



あなたはまっすぐですか?

やっぱり好きな人と一緒にいるのが一番だと思う。長い時間一緒にいるなら、なおさら相手は好きな人がいい。もしあなたに好きな人がいて、そのキュンっとした気持ちを悟られまいとしても、やっぱり人は好きなもの・愛しいものを見ていたいと思うもので、そうしまいと思っても目で追ってしまうし、それとなく寄っていってしまうもの。気持ちは押さえられない というやつですね。


話は変わりますが、私は姿勢や歩き方を診断する時に、必ず左右・前後のバランスをみます。顔が前に突き出ていたり、重心がかかとにかかっている人。左に重心が偏って、逆に右に首が傾いている人。
生活している以上は、左右・前後のバランスが整っている人は少ないと感じますし、生活環境(テレビの位置など)が、それに大きく影響しているのはもちろんです。
そこで、さっきの好きな人の話に戻ります。もし好きな人がいつも右に居れば、つい話しかけたくて右を向いてしまう。いつも見ていたくて、視界にはいるように右に顔を向けてしまう。なんとなく、いつも右を向いてしまう。
そんな日が続いていると、自分ではまっすぐ前を向いて立っているつもりが、目も顔も、軽く右側を向いてしまっている という事になる。
特に長ーい片思いで横目でチラ見なんてしていたら、首が左に曲がりにくくなるかもしれない。だから好きな人と長く一緒にいるなら、チラ見しなくてもよい位置にいるのが一番良いのだと思います。
抱かれている赤ちゃんは、お母さんの顔を見たくて、お母さんを見やすい方の目がより見えるようになるそうです。好きな人を見ていたいという気持ちは人間がもともと持っている思いなのですね。
自分の気持ちにカラダはちゃんと対応していて、姿勢や動作に反映されて、やがて機能にも影響するもの。自分の好きな人・モノがあったら、その思いに逆らわず、まっすぐ素直に向かっていくのがよいかもしれませんね。


講義情報:
『未来を歩く姿勢学』 
教授:篠田洋江  キュレーター:賀来茜
3/10、3/17、3/24、3/31、4/7(全5回) 土曜日 13:00 – 14:30



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