ブログ

自由大学マガジンの人気のコラム、FREE from FREEDOM!
2011年の最後は「時代は「学び」を求めている」です。


自由大学というリアルな学びの場の価値
生き方や仕事からファッション、お酒、占い、盆栽、おうちパーティーまで、幅広くいろいろなテーマで講義をしている自由大学で2011年の1年間開講された講義は39種類103講義、共に学んだ人は1060人に上ります。これは前年比200%を超える数字。
もし知識やスキルだけを身につけたいのであれば、本やネットが何でも教えてくれる時代。でもなぜ自由大学のようなリアルなこの場所に人は集まるのでしょうか?それは、ここには仲間がいて、熱意と熱気があるから。同じ方向を見て、時には悩みをシェアし、夢を語り、共に学ぶ仲間というのは貴重で、特に社会人になってからの仕事を超えた仲間はタカラモノ。教授もキュレーターも生徒もみんながいい仲間になれるし、お互いの人生のスパイスになっているのです。
この不確実で先の見えない今だからこそ、自分自身にチカラをつけ、個性を磨き、整えておきたいという人も増えています。仕事、遊び、何をするにも、人はもっと自由になれるはず。制限しているのは自分自身の思考。既存の常識を疑い、さらに可能性を広げ、自由な生き方を創っていく。


自由大学は気づきを得られる場であると同時に、自由に行動できる場でもあります。事実、学ぶだけではなく、ここで出会った仲間が一緒にプロジェクトを立ち上げたりしています。学びの場で出会う仲間は年齢や職業もバラバラなのにとてもフラットでフランク。そんなメンバーが力を合わせて復興クラブの立ち上げや、フリユニラジオ、自由大学出版などの企画もしています。
時代が求めることを、美意識と信念をもってキュレーションする。「面白い」という言葉は、目の前がパーッと明るくなる様子が語源だと言われていますが、自由大学では毎日、目からウロコが落ちるような、まさに「面白い」瞬間がたくさん生まれています。
有機的に複数の仕事をするアメーバワークスタイル
一生ひとつの会社で勤め上げる人は減り、会社員や契約社員、フリーランスなどの所属や身分という垣根がなくなり、その人個人の魅力で複数の仕事やプロジェクトに関わりながら変幻自在に働く、そんなはたらき方にシフトしてきています。
数年先も見通せない、そんな時代だからこそ、敷かれたレールの上の画一的な人生よりも、後悔のない自分らしい人生を歩みたい。シェアハウスやシェアオフィスが人気の理由も、ひとつにはそんなことがあるようです。予想外のことが起こっても「勉強になった」と言ってしまえるマインドが人生を豊にしてくれます。
学びのスイッチをONにしておくこと、学びモードでいること。そんな柔らかさが時代をサーフするカギのようです。
学びの形が多様化しているように働き方も多様化しています。ひとつの仕事、ひとつの会社に縛られるのではなく、向上心を持って、有機的に繋がり増殖を続けながら、自分らしく働く。そんな「アメーバワークスタイル」がこれからの新しいはたらき方のひとつになり、企業などの組織自体もその時々で最適な人数とメンバーで有機的結合や分離を繰り返して常に変化しながら生きていく。そうやってたくさんの人が多様なはたらき方をしながら、主体的に考えはたらく人が増え、お互いに良い刺激や共感をシェアし、生き生きとした社会がつくられていきます。
【text: 和泉里佳/自由大学学長2011 Twitter @rika0555


関連記事:
コラムFREE from FREEDOM!「キュレーションに未来があるか?」
コラムFREE from FREEDOM!「3月11日以降、何が変わるのか、何が普遍なのか。」
コラムFREE from FREEDOM!一覧はこちら


人気のコラムや自由大学の最新情報が盛りだくさんの自由大学のメールマガジンは隔週で発行しています。配信希望の方は magazine@old-fu.dev まで「メルマガ希望」と書いてメールください。お友達に広めてくださるとうれしいです。



関連するブログ