隔週で発行している「自由大学マガジン」の人気のコラム、FREE from FREEDOM！今回はクリエイティブ都市学や生き方デザイン学のキュレーターでみどり荘キャンパスの管理人でもある、小柴美保さんの文章です。

Fly away～

無性に飛行機に乗りたい。海外で新鮮な空気を吸う。もちろん、そのために飛行機に乗りたい。だけど、飛行機に乗ること自体を欲している、今の私。

飛行機は、行き先、座席、食事はフィックス、さらには命だってその飛行機に委ねてしまっている（もちろん他の乗り物もそうだけれど、途中下車はできない）。これだけだととっても窮屈で自由なんてどこにもなさそうに思える。でも私は、この窮屈さがたまらない。命を委ねる決心をして、決まった座席で決まった食事 をとりながら、いかに有意義な時間を過ごすかを考えて、準備して、実行することがとても好きなのだ。不自由さの中にステキな自由を作ることができるし、どんな物的不自由さの中でも頭の中はいつも自由だということを再確認できるから。

そんなに乗りたいなら乗って旅にでればいい。そう、これまではそう。それが今は、生後2ヶ月にならない娘を持ったことで、ちょっとその勢いはお休み中。今すぐに叶わないからこそ、無性に飛行機に乗りたい気持ちにはなる。

今の日常は、娘はんなを抱っこ紐でだっこしてオーガナイズをしているみどり荘で動き回っている。はんなが寝ている時が私の時間だし、夜は出歩けないなど、もちろん制限はあるけれど、これまでなかった視点や思考が生まれたりと新たな世界が広がっている。繰り返すけれど、頭の中はいつでも自由なのだ。

ついでに、みどり荘には様々な意味で自由なオトナが多いと思う。はんなには、個性的なオトナ達の中で、すくすくと育ってくれることを期待している。そして、近々、娘はんなと一緒に思いっきり旅ができるようになることを、ものすごく楽しみにしている。