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隔週で発行している「自由大学マガジン」の人気のコラム、FREE from FREEDOM!そのバックナンバーをお届けします。


 

そもそも大学の起源は、学びたいことをもった商人たちが自分たちで先生を呼んで授業を始めたことにあるといいます。すなわち「学びたい」という思いで集まった人が場をつくり、もともと学校運営を目的とした組織や施設があったわけではなかったのです。自由大学ではそこに立ち返り、自分たちが学びたいことを講義にしてきました。

そして自由大学という学校自体も、クリエイティブチームのメンバーがフリーランスで関わりながら学校を運営し、教授やキュレーターも自分の講義だけではなく、学校をつくることにまで関わって、自由大学はつくられてきました。もっと言うと、生徒や卒業生も自由大学をつくる人の一人です。

そんなふうに、「学ぶことで自由に生きたい」という思いで繋がった人たちがつくる自由大学はとても有機的な存在。まるで生き物のようだと、今月で5周年を迎えて改めて感じます。

決まった形のない自由大学は学校づくり自体が実験の連続で、まだまだこれでいいということはない。有機的な人の繋がりが活きる学びの形はもっとあるはず。これまでみんなの自由意志で、多種多様な講義が生まれ、講義以外の取り組みも増えてきたけれど、まだまだいろんな可能性があると感じています。とはいえ、関わる人も卒業生も増えてきた。たとえ関わる人が増えても、そのことを活かす仕組みづくりが大事。なんて言っていると、今はちょっとしっかりしすぎじゃない?なんて声もあり、いい意味でのいい加減さはこれからも残して、常に変化する柔軟性と勇気をもって。学びながら自由になれる場をこれからもつくっていきたいと思います。

text: 小酒ちひろ(クリエイティブチーム)

[自由大学マガジン vol.109 2014/5/28]



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