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【vol.14 行動が変われば結果が変わる】岡島悦代

好奇心のフラグ

自由大学READY STUDY GO

タイトルの通り、行動が変われば結果が変わってきます。私は同じ場所を行ったり来たりするのが飽きてしまうので、意図的にエンジンを噴かしてみたりします。レコード会社に転職する前は、印刷媒体の仕事をしていました。いわゆる紙ものってやつですが、文字詰めの職人的なセンスがなくて、いつも怒られてました。だから情報を伝えるにはスピード感のあるWEBでいいじゃん!と短絡的に考えて仕事に応募しました。怒られることから逃げるように。そして案の定、面接で「WEBサイトをつくったことありますか?」と聞かれて、迷わず「ないです」と答えました。面接の倍率は100倍くらいあったと聞いていたけれど、見事に採用されて入社の日を迎えました。

急に仕事がどっさりやって来る訳でもなく、アーティスト素材のスキャンをして準備を整えようとしました。その当時はまだカラーネガフィルムでの納品が主流だったので、指紋が付かないように「手袋とピンセットはないですか?」と直属の上司に聞くと「アホか」と言われました。それまで印刷媒体だったので、ネガに指紋が付いたら素材が台無しになってしまうので、最新の注意を払っていたのです。だけれど、WEB媒体では72dpiの解像度があれば大丈夫なので、素材の扱いがそれほど丁寧ではなかった(といっても個人の感想です)。以前は細心の注意を払うことが普通だったのに、こちらではそんな注意いらないなんて!と衝撃を受けたのです。

そして「このアーティストのプロモーションページつくっておいてね」と言われてから、本屋さんに走ってDreamweaverの教則本を買いにいきました。必要にかられると人の集中力ってすごいもので、2週間くらいでhtmlコードを書けるようになりました。そして、そこから10年くらいWEB関連の仕事をしてきたのですが、いろいろな業種をWEBの構造的に解釈して表現するのが面白かったです。ユーザーにどんな経験をしてもらいたいかという視点は、今のリアルの場で体験をどうやってつくるのか、と考えることにも役立っています。

先週の金曜日にストックホルムからHappy Socksの創立者ヴィクトルとミカエルが来日して、創業のストーリーを話してくれました。ポップでカラフルなデザインで世界中を席巻しています。彼らの風貌からはユルさが漂うのですが、ビジネスの話は至って真剣。理想に近づけるために一切の妥協をしない、そんなプロフェッショナルの気迫を感じました。彼らの話を聞いて、環境に言い訳せず自分の道を開拓しなくては、と強く心に誓ったのでした。

 



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